武豊「キズナ以来」のダービーＶへ　トゥデイイズザデイに★８つ

「武豊×ノースヒルズ」で栄冠再び？　トゥデイイズザデイ

９/19(日) 中京５R 2歳新馬 芝2000m
トゥデイイズザデイ　牡　馬体重：456kg
★★★★★★★★　８点
騎手：武豊　　厩舎：(栗東)池江泰寿
生産：ノースヒルズ
馬主：前田葉子氏
父：ディープインパクト
母：キトゥンズクイーン（Kitten’ｓ Joy）

　少頭数だが素質馬が多く、今後を占う上でも“注目の新馬戦”といった印象の顔ぶれが揃った。本馬はスタートの一歩目こそ速くはなかったが、スピードの乗りが良く、押し出されるようにハナへ立つとマイペースの逃げへ。前半1000ｍ通過が65秒８のスローペースでも、折り合いはスムーズ。道中の我慢も利いてリラックスして走れていた。直線で一旦は後続に差を詰められるも、そこからもう一つギアを上げて、ラスト３Ｆ11.7－11.1－11.2のハイラップでまとめての完勝劇。楽な形の逃げとはいえ、着差のつきにくいスローの瞬発力勝負で３着以降に決定的な差をつけており、上々のデビュー戦だったといえる。※５番手から上がり最速を使って、１馬身差の２着に駆けたジャスティンロックも、デビュー前から陣営の評価が高かった馬で今後も注目したい。

ファンの期待に応え、見事に初陣を飾ったトゥデイイズザスカイと武豊

・馬体診断
　そこまで体の大きなタイプではないが、大きなフットワークで素軽い動きをする。２週続けて追い切りに跨った武豊騎手も「乗り味はいいし、気性も素直で操縦性が高い」と評価しており、気性的な問題も現状なさそうで、距離は2400ｍに延びても問題ないタイプに映る。

・血統診断
　母キトゥンズクイーンは米ＧＩ３着の実績馬。一つ上の半兄ヴィヴァンは骨折で出世が遅れているが、新馬戦では後のダービー馬シャフリヤールとクビ差の接戦を演じた馬。本馬はディープインパクト産駒で、それ以上のキレ味を秘めていそう。順調にいけばクラシックを意識できる血統で、先々も楽しみな器だ。

【将来性まとめ】→ 好メンバーが揃った中でもキッチリ勝ち切れたように、中身の濃い初戦だった。今回は逃げる形となったが操縦性が高く、次は控える競馬もできそう。勝利後「今後が楽しみ！」との名手のコメント通り、無事に行けば大舞台での活躍も夢ではない。