武豊も絶賛する「半端じゃない」スタミナ 圧巻の“大差”ジュタロウに★7つ
怪物アロゲートの仔が日本で衝撃デビュー ジュタロウ
11/13 (土) 阪神4R 2歳新馬 ダート1800m
ジュタロウ 牡 馬体重:474kg
★★★★★★★ 7点
騎手:武豊 厩舎:(栗東)河内洋
生産:アメリカ
馬主:芳賀美知子氏
父:アロゲート
母:ボダシャスベイブ(マインシャフト)
スタートで挟まれるロスはあったが、そこから引っ掛かるくらいの行きっぷりで先頭集団の外を雁行するような形で前半を進める。3コーナーから馬なりで先頭に立つと、あとは後続を引き離し独走態勢。直線に向いても後続との差は開く一方で、ほぼ追われることなく大差をつける圧巻のパフォーマンスでデビュー戦を飾った。勝ち時計1分53秒6は同日の2歳未勝利戦より1秒も速く、前週のもちの木賞(2歳1勝クラス)と比べてもコンマ1秒しか変わらない優秀なもの。馬場差を考慮しても直線ほぼ馬なりだったことを考えれば、本馬の能力の高さがうかがい知れる内容だったといえる。コンビを組んだ武豊騎手も「スタミナが半端ない。将来が楽しみだね」と素質を高く評価した。
・馬体診断
パドックでは曳き手に甘えたり、気性面の幼さを覗かせていた。心肺機能の高さがうかがえる厚みのある体つきで、筋肉量の豊富さを感じさせる好馬体。フットワークはパワフルで、かつスピードセンスも抜群なため広いコース形態が現状は合っていそう。テンションが上がりやすいタイプで、今後は気性のコントロールがカギとなる。
・血統診断
父アロゲートはBCクラシックやドバイワールドカップなどGI4勝を挙げ、2017年当時の獲得賞金ワールドレコードを記録した。その走りをこれまで数多くの名馬を管理したB.バファート師は「セクレタリアト以来、最高の馬」と大絶賛。さらにコンビを組んだ名手M.スミス騎手も「これまで乗った馬の中で2000mでは最速」と、数々の米国のレジェンドらを唸らせた。現2歳が初年度産駒だが、昨年6月に病気で急逝したため、残された産駒は僅か3世代。本馬が、その怪物の血を繋ぐ活躍ができるか今後に注目だ。中距離ダートは条件的にベスト。
【将来性まとめ】→ 数少ない“怪物”アロゲートの産駒。その父を彷彿とさせる無尽のスタミナとスピードセンスは一級品。前向き過ぎる気性のコントロールが利けば、大きな舞台での活躍も期待できそう。揉まれる競馬を経験したり、順調に成長していけばジャパンダートダービーはいかにも条件的にマッチしそうだ。
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