矢作厩舎の勢いは止まらない！ 注目の新馬戦を制したラリュエルに★７つ

ステイフーリッシュの妹がデビューＶ　ラリュエル

12/4 (土) 阪神５R ２歳新馬 芝1800m
ラリュエル　牝　馬体重：438kg
★★★★★★★　７点
騎手：松山弘平　　厩舎：(栗東)矢作芳人
生産：社台ファーム
馬主：社台レースホース
父：ディープインパクト
母：カウアイレーン（キングカメハメハ）

　ここは名牝ジェンティルドンナの仔マリーナドンナ、ＧI馬ダノンプレミアムの弟ダノンジャッカル、調教から抜群の動きを見せていたストロングウィルなど好メンバーが揃った新馬戦だった。本馬は最内枠から流れに乗って好位のインでレースを進める正攻法の競馬。直線では抜群の瞬発力をみせ、逃げ馬の内をすくうと早目先頭に躍り出る。そこから持続力のある末脚を繰り出して、後続の追い上げを振り切り見事デビュー戦を飾った。上がり３Ｆ34.4はメンバー最速で、勝ち時計も同日の古馬２勝クラスとコンマ２秒差。時計的にも高く評価でき、初戦から味のある競馬ぶりで好センスが光った。

ステイフーリッシュの半妹ラリュエルが見事にデビュー戦を飾る！

・馬体診断
　牝馬だがカリカリするような所はなく、落ち着き十分。まだ緩さを残す体つきではあるが、コンパクトにまとまりのある馬体でバランスの良さ目立つ。シャープなフットワークで長くいい脚を持続できるタイプのため、小回りよりも広いコースが合う。

・血統診断
　父はディープインパクト。母カウアイレーンは５勝を挙げ、クイーンＳ３着の実績もある馬。その仔らも優秀で、本馬を含めた７頭中５頭がデビュー戦を勝利で飾っている。その中でも同じ矢作厩舎の半兄ステイフーリッシュは重賞戦線で安定した走りを続けており、息の長い活躍も期待できそう。距離はマイルのキレ味勝負よりも中距離で末脚の持続力を生かす方が、血統的にもベターか。

【将来性まとめ】→ 好メンバーが揃った新馬戦でも、立ち回りの巧さや追ってからの反応など操縦性は他馬よりも上のモノがあった。センスの光る勝ちっぷりで、血統背景からも奥がありそう。上のクラスでも活躍を期待できる素質馬だ。