3秒3差は何馬身? 「今年最大の着差」タヒチアンダンスに★6つ

優馬2歳馬チェック

厩舎の先輩ノンコノユメのような活躍を タヒチアンダンス

12/18 (土) 中山6R 牝2歳新馬 ダート1800m
タヒチアンダンス 牝 馬体重:472kg
★★★★★★ 6点
騎手:C.ルメール  厩舎:(美浦)加藤征弘
生産:社台ファーム
馬主:吉田照哉氏
父:キングカメハメハ
母:ミラクルレジェンド(フジキセキ)

 好スタートを決めて、前半は逃げた馬を外からマークする形で運ぶ。3コーナー手前でその逃げ馬を振り切ると、今度は逆に中団からマクってきた馬に外から被せられそうになったが、全く動じることなく手応え良く直線へ。4コーナーですでに後続を突き放していたが、直線ではその差をさらに広げる独走劇。上がり3Fは2位以下より2秒以上も速い38秒0を計時。勝ち時計も同開催で行われたダート1800mの新馬戦で2番目に速い好時計。それを余力十分にマークしたのだから、ポテンシャルの高さは本物だろう。先々は厩舎所属でGI制覇を果たしたノンコノユメのような活躍を期待したい。なお、「3秒3」という2着馬との差は、今年これまで中央競馬で行われたレース(障害戦も含む)で最大のもの。公式の記録はもちろん「大差」だが、1秒は5~6馬身と言われているため、数字にすると15~20馬身の差をつけたことになりそうだ。

タヒチアンダンス

ルメール騎手を背にスピードの違いを見せつけたタヒチアンダンス

・馬体診断
 牝馬ながら骨格に恵まれ、パワフルな好馬体が目立つ。これから更にトモに力が付いてくれば、タフなダートも全く苦にしないタイプに映る。砂を被って揉まれた時がどうかだが、現状は気性的な難しさもなく口向き、折り合い面などに不安材料は見当たらない。

・血統診断
 父はキングカメハメハ。母ミラクルレジェンドは東京大賞典優勝馬ローマンレジェンドの姉で、自身もレパードSやエンプレス杯、グレード格が付く前のJBCレディスクラシック連覇など、ダートで勝ちまくった実力馬。全兄グレートタイムも、ユニコーンS2着やジャパンダートダービー3着など早い時期から活躍しており、本馬も血統的にダートの大舞台で飛躍を期待できそうだ。

【将来性まとめ】→ 牝馬限定戦で相手関係に恵まれたこともあるが、圧倒的なスピードセンスを武器に他馬を全く寄せ付けなかった。血統からダート中距離路線で活躍を期待できる血統。牝馬限定の地方交流重賞で、目が離せない存在となる日も近いだろう。

 

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