すでに「伝説の新馬戦」の呼び声も！？ ダノントルネードに★８つ【２歳馬チェック】

良血同士のマッチレースを制した　ダノントルネード

７/31 (日) 新潟５R ２歳新馬 芝1800m
ダノントルネード　牡　馬体重：500kg
★★★★★★★★　８点
騎手：川田将雅　　厩舎：(栗東)中内田充正
生産：ノーザンファーム
馬主：ダノックス
父：ハーツクライ
母：シーウィルレイン（マンハッタンレイン）

　素質馬が揃い、戦前から“注目の好カード”と話題だった日曜新潟芝1800ｍの２歳新馬戦。好スタートを決めると、内のシャザーンを行かせて２番手でピタリと折り合う。前半1000ｍ通過が65秒９という超スローペースで、外回りコースらしい瞬発力勝負に。満を持して追い出されると一旦はシャザーンより前に出たが、そこから相手も再び渋太く伸びてきて、２頭の激しいマッチレースに突入。最後はクビの上げ下げになったが、ゴール前でダノントルネードがグイっと伸び、初戦らしからぬ勝負根性を発揮し良血対決を制してみせた。

来年のクラシックで旋風を巻き起こすダノントルネード！

・馬体診断
　本馬は初仔になるが、骨格はシッカリとしており筋肉量も豊富。バランスのとれた好馬体も光り、伸びやかなフットワークで大物感たっぷり。まだ直線では左手前に戻すようなシーンもあり、更にトモに力強さが増してくれば、もっといいストライドで走れるはず。常歩や勝負所での反応面からも、まだ良化途上を感じたように伸びしろは十分。初戦から目一杯走ったが、勝った分、秋へ向け成長を促せるメリットはかなり大きい。

・血統診断
　父ハーツクライ。母シーウィルレインは、豪２歳牝馬チャンピオンに輝いた素質馬。現役時代にＧＩ２勝を挙げており、血統構成からも素質はかなり高い。成長力に定評のある父に、早い時期に活躍した母とのカップリングとくれば、２歳重賞～クラシック路線だけでなく古馬になっても活躍を予感させる。

【将来性まとめ】→ 着差こそハナ差だったが、相手もかなりの活躍を期待されている超良血馬だけに、ここでの１勝は非常に価値が高い。控える競馬で勝ち切れた点も収穫で、秋にどんな姿をみせてくれるかとても楽しみ。クラシック候補の一頭。