「強敵牡馬をまとめて負かした驚異のキレ味！」エイムインライフに★６つ【２歳馬チェック】

名牝ビリーヴの血を受け継ぐ　エイムインライフ

10/15 (土) 阪神５R ２歳新馬 芝1600m
エイムインライフ　牝　馬体重：468kg
★★★★★★　６点
騎手：浜中俊　　厩舎：(栗東)角田晃一
生産：ノースヒルズマネジメント（米国）
馬主：前田 葉子 氏
父：キトゥンズジョイ
母：エリシェヴァ（スマートストライク）

　ダノンスコーピオンの全弟ダノンバビルや、デビュー前の稽古から好時計を連発していたエンペラーワケアらが注目を集めた新馬戦だったが、それらを直線半ばで一気に突き放して１馬身1/4差の快勝劇。牝馬ながらハイレベルな牡馬たちを相手に、正攻法の競馬で華々しく初陣を飾ってみせた。上がりもメンバー最速タイの33.4でまとめる好内容。ラスト２Ｆ目が、10.7とかなり速いラップを刻んだレースだったが、そこでの瞬発力が最も目立っていたように、脚力は相当なモノを秘めている。チークピーシズを着用し、道中も促し気味の追走だった事からも、競馬を一度使って適度に気合が乗ってくれば更にレースぶりは向上してきそうだ。

血統通りのスピードで一気に突き抜けたエイムインライフ

・馬体診断
　馬体重は468キロ。四肢の回転が利いたピッチ走法だが、スピードに乗ってからストライドを伸ばしてもうひと脚使えたように、ある程度距離に融通は利きそうなタイプ。パドックではテンションの上がる馬が多い中、変にカリカリするようなところもなく落ち着いて周回できていたように精神面に不安材料は少ない。

・血統診断
　父キトゥンズジョイ。母の母はスプリントＧＩ２勝を挙げた名牝ビリーヴ。叔父に今年のスプリンターズＳを制したジャンダルムがおり、そのジャンダルムと同じ父との配合というのも魅力。早い時期から活躍を期待できる血統で、若い時期なら短距離にさほどこだわらなくても良さそう。

【将来性まとめ】→ 残り200ｍ手前で一気に抜け出して、評判馬の追撃を完封した瞬発力は見もの。奥のある牝系も魅力的で、来春の牝馬クラシック路線に乗れるだけのキレ味を秘めている。