「一頭だけ次元の違う走り」魅せた良血フリームファクシに★７つ【２歳馬チェック】

ディアドラの弟が２戦目で完勝！ フリームファクシ

11/６ (日) 阪神３R ２歳未勝利 芝2000m
フリームファクシ　牡　馬体重：504kg
★★★★★★★　７点
騎手：川田将雅　　厩舎：(栗東)須貝尚介
生産：ノーザンファーム
馬主：金子真人ホールディングス
父：ルーラーシップ
母：ライツェント（スペシャルウィーク）

　新馬戦は軽快に逃げたものの最後は勝ち馬ミッキーカプチーノの決め手に屈したが、レースの上がり〔11.4－11.3－11.3〕というハイラップを刻み、ゴール手前まで粘った脚力は相当なモノを感じさせた。確勝を期して臨んだ２戦目は、新馬戦でハナを切った分、前半は頭を上げるシーンこそあったが、我慢させると道中かなりのスローペースでも中団で折り合いはスムーズ。手応え良く直線に向くと、前の馬が躓くアクシデントがあり、モロに不利を受ける形に。大きく外に膨らんでしまったが軽く促しただけで、前を行く各馬をアッサリと差し切って２馬身半突き抜ける圧巻の走りを魅せた。レースの上がりも〔11.8－11.3－11.3〕と前を行く馬の脚色も鈍ってはいない中で、不利を受けながらノーステッキで突き抜けた脚力は大物としか言いようがない。

アクシデントも何のその！一気に差し切ったフリームファクシ

・馬体診断
　馬体重は初戦からマイナス８キロで推移し、504キロ。腹回りに締まりが出てきた印象で、バランスも良く一際目立つ好馬体。馬装は初戦と特に変わらず、メンコに丸ハミと至ってシンプル。パドックでは初戦同様に二人曳きで、気合いを内に秘めた周回。スラっとした造りながらも、半兄リューベックの同時期よりも緩さを感じさせない。

・血統診断
　父ルーラーシップ×母ライツェントのカップリングで、半姉ディアドラは秋華賞・英ＧＩナッソーＳを制した実力馬。本馬は父がルーラーシップになり、父ハービンジャーの上と比べ、早い時期から筋肉量や骨格がシッカリとしている印象。距離は1800～2000ｍがベター。

【将来性まとめ】→ 半姉に国内外のＧＩ２勝のディアドラがいる血統もさることながら、２戦で魅せた決め手は重賞級と言っても過言ではない。控える競馬で勝ち上がれたことも今後に向けて大きな収穫。先々まで注目したい好素材だ。