ＧＩ馬の全弟ダノンキラウェアがデビューＶ 気になる良血馬の「将来性」は？【２歳馬チェック】

良血馬が期待通りのＶ発進！　ダノンキラウェア

７/29 (土) 新潟５R ２歳新馬 芝1600m
ダノンキラウェア　牡　馬体重：466kg
★★★★★★★　７点
騎手：川田将雅　　厩舎：(栗東)中内田充正
生産：ケイアイファーム
馬主：ダノックス
父：ロードカナロア
母：レキシールー（Sligo Bay）

　レースは好スタートを決めたが、先々を見据えジックリと控えて好位へ。幼い面もあり道中促す場面もあったが、コーナーでの加速はスムーズ。直線をむかえると持ったままの手応えで進出。いざ追い出してからはまた左手前に戻してモタれてしまい、手応え以上には弾けなかったものの、素質の高さだけでアッサリと突き抜けてみせた。上がりはメンバー最速の33秒２で他馬よりコンマ６秒以上も速かった。まだ課題もあるが、今後の伸びしろを大いに感じさせるレース内容だった。

川田将雅×中内田厩舎から新たな新星誕生！ダノンキラウェア

・馬体診断
　馬体重は466キロ。体高はそこまでなく、コンパクトな馬体。まだ心身共に幼さが残り成長途上の段階。実戦でも体を使い切れていなかったが、秋頃には成長して更にフォームやフットワークは良くなってきそう。

・血統診断
　父はロードカナロア。母レキシールーはカナダの年度代表馬。全兄ダノンスコーピオンはＮＨＫマイルＣの勝ち馬。その全兄の時にも触れたが、母はケイアイファームが米繁殖牝馬セールで100万ドルで落札したほど期待の大きい繁殖牝馬。その肌に生産馬でもあるロードカナロアをつけるという点から、ケイアイファームが誇る珠玉のカップリングである事は間違いない。

【将来性まとめ】→ まだ完成度としては低く、現状はポテンシャルの高さだけで走っているが、秘めたる能力は相当。順調に成長していけば、マイル路線で期待できる一頭。二冠牝馬リバティアイランドでひと皮剥けた厩舎力にも注目したい。