【新潟記念】サリエラらには「展開不安」が…　逃げ先行で“買い”の伏兵馬

新潟記念：とっておき穴馬

データ・ニューウェーブ　編集・土屋（競友）

バラジ

「過去10年の新潟記念は逃げ馬が【０・２・０・８】とやや苦戦気味。ただ、今回のメンバーを見ると確固たる逃げ馬が不在であり、となるとペースも緩やかになると想定される。であれば、ここでの逃げ馬には展開利が見込めるのではないだろうか。そこで取り上げたいのはバラジだ。

　近走も逃げ～好位から競馬をしており、今回も恐らくは同じような形をとるはず。個人的な理想の展開は、４走前の箱根特別の様な形で、この時は向正面あたりから単騎先頭でマイペースを刻むと、そのまま差し馬勢を押えて勝利していた。前述のように逃げ馬不在なら、このような理想の展開に持ち込めるのではないだろうか。　更に言えば今回の人気馬達はいずれも中団～後方からの競馬を得意とする馬。マイペースを刻んだバラジを捕まえられない。そんな展開もあり得るだろう。

　近２走は６・６着と掲示板外に敗れているが、着差は0.7、0.4秒差とさほど離された負けではない。しかもサリエラとは0.3秒、プラダリアとは0.1秒差と今回の人気馬とも差はなかった。また３走前の湾岸Ｓは出世レースとして有名で、2013～2022年までの勝ち馬のうち、８頭はＯＰでも連対、うち５頭は重賞を勝利している。バラジ自身も重賞で好走できる能力は十分あるはずで、ぜひ馬券に組み込んでおいて欲しい１頭だ」

積極策で人気馬にひと泡ふかせてもらいたいバラジ(右)