【七夕賞回顧】「秋も楽しみ」レッドラディエンス 想定以上の“乱ペース”で問われたものとは?

佐藤直文 レース回顧
七夕賞

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直線を流星の如く突き抜けて レッドラディエンスが重賞初制覇

 ハナへ行きたい馬同士が絡んで、という展開はある程度予想されたことだったが、1000m通過57秒3というのは想定以上の速い流れ。結果的に地力が問われる競馬となり、掲示板をハンデ57キロ以上の馬が占めたのも頷けよう。

 レッドラディエンスは、上位から離れた後方集団の一番前という、いつもよりも控える形だったが、今日の流れでは理想的な位置取りだったか。勝負どころでも、前がバラけていたために苦労することなく進出し、直線を向いて外から一気に突き抜けた。元々のセンスに加えて地力強化もアピールする内容で、このあと順調なら秋の大舞台でも楽しみな存在となるだろう。

レッドラディエンス

2番人気レッドラディエンスが直線突き抜けて重賞初制覇

 2着キングズパレスは、課題だった内へのモタれ癖も今日はマシな方で、勝負どころから勝ち馬の後を追って進出。相手が一枚上だったとはいえ、目下の充実ぶりを示す走りだった。

 3着ノッキングポイントは、けっして展開面で恵まれたわけでもなかったが、他馬よりも重いハンデを背負って最後まで渋太い伸びを見せたもの。大目標となる次の新潟記念でも期待できる。

 4着ダンディズムは、好位で運んで先に仕掛けた分、最後は脚が鈍ったが、地力は十分に示すことができたか。

 5着リフレーミングは、後方からでもこの馬にとっては流れが速すぎたか。勝負どころでもモタついて仕掛けが遅れ、最後に差を詰めたが脚を余してしまった印象。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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