【ジャパンカップ回顧】またしても「見事」武豊ドウデュース 4着チェルヴィニアは「力の差」 5着ジャスティンパレスは“消耗戦”で屈する

佐藤直文 レース回顧
ジャパンカップ

大外からレーザービーム再び 恐れ入ったドウデュース

 1000m通過は62秒2。4週前の天皇賞もスローペースだったが、それ以上の超スローでの究極の瞬発力勝負。各馬が折り合いに苦労しながらの追走となり、別の意味での“消耗戦”でもあったが、レースの上がりが33秒4という流れを後方から差し切るとは、天皇賞に続いて恐れ入ったと言うしかない。

 そのドウデュース後方の指定席から行きたがるのを鞍上が懸命に宥めながらの追走だったが、溜めた分だけ脚を使った前走と同様に、GOサインが出てからの弾けっぷりは見事であった。その前走よりも早目に動いた分、突き抜けるまでには至らなかったが、展開を考えても相当な強さを示す競馬。4週後の大団円をしっかりと見届けたい。

ドウデュース

究極の上がり勝負を今回も後方からの競馬で制した武豊ドウデュース

 2着は同着。まずシンエンペラーは、スタートを決めてハナに立ち、途中でマクられると2番手で折り合う形。最後も一旦は離されながら差し返したものであり、今後が楽しみになる走りだった。

 ドゥレッツァは、我慢し切れずに向正面で先頭に立ったが、そこからはスムーズな走り。ビュイック騎手の手綱捌きも見事だった。

 4着チェルヴィニアは、ポジションは理想的だったが、並ぶ間もなく交わされた勝ち馬には力の差を見せ付けられた印象。

 5着ジャスティンパレスは、とにかく力みっぱなしで、最後もらしい伸びを見せることができなかった。

 オーギュストロダンは、ペースが遅かったせいか流れには乗れていたが、本来の脚は使えなかったのは状態面が整ってなかったためだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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