紫苑Sはオークス組が大不振 データ班の狙い馬は…

重賞データ攻略
紫苑S

 今年からGIIIへと格上げされ、3着までに秋華賞への優先出走権が与えられることになった紫苑S。大舞台を目指し、熾烈な争いは必至。

オークス組のジャッジは?

 GIII格上げに加え、3着までに優先出走権が付与されるとあって、秋華賞トライアルとしての重要度は一気に増す可能性も。一昨年は新潟での開催となったが、ここでは紫苑Sが芝2000mで行われるようになった過去9回について振り返る。

前走レース別成績(過去9年)
桜花賞〔1.0.0.2〕
関東オークス〔1.0.0.1〕
クイーンS〔0.2.0.1〕
スイートピーS〔0.1.0.1〕
オークス〔0.0.3.15〕
500万〔3.3.6.58〕
1000万〔4.3.0.15〕

 今年のメンバーで目に付くのは5頭いる前走・オークス組。オークスに出走していた馬全体では〔2.2.3.22〕。つまり、オークス以降に何らかのレースを使っていた馬は〔2.2.0.7〕。となると、オークスからの直行馬は3着候補と考えるべきか。また、3頭いる3着馬には以下の共通点があった。

2008年3着 レッドアゲート 3走前・フラワーC2着
2010年3着 コスモネモシン 3走前・フラワーC2着
2014年3着 マイネグレヴィル 3走前・フラワーC2着

 3頭全てに中山芝1800mで行われたフラワーCでの連対歴。今年はフラワーCの1~2着馬、エンジェルフェイスゲッカコウがエントリー。この2頭は3着候補としてマークしておきたい。

軸なら条件戦組だが…

 オークス組に信用が置けない以上、選択肢は500万組か1000万組か。前走・1000万組の連対率は31.8%と高い水準にある。しかも今年はクィーンズベスト(前走・1000万2着)しか前走・1000万組はいない。中山では前述のゲッカコウと1勝1敗、コース適性も十分だ。

クィーンズベスト

春のクラシックには出走が叶わなかったクィーンズベスト(撮影:日刊ゲンダイ)

 問題は数も多い前走・500万組。その判断のポイントは以下の通り。

前走・500万組のポイント

  • 前走1着(12頭中9頭)
  • 前走が特別戦(12頭中9頭)
  • 前走が牝馬限定戦〔0.0.5.26〕
  • 前走が牡馬混合戦〔3.3.1.32〕

 ここで勝ち負けするためには、前走で牡馬混合の特別戦を出来れば勝っていたい。今回のメンバーでこれを満たすのはギモーヴただ1頭。こちらが相手本線となる。

結論

◎クィーンズベスト
○ギモーヴ
△エンジェルフェイス
△ゲッカコウ

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