老若男女が集った武蔵野Sは、勢いのある父ミスプロ系が◎

重賞データ攻略
武蔵野S

 チャンピオンズカップの前哨戦。施行条件に大きな変わりはないが、2008年以降は11月の開催に移行。3歳馬の活躍も目立つレースだが、フェブラリーS勝ちのモーニンを筆頭に古馬勢も豊富なタレントで迎え撃つ。

大事なのは勢い?

 昨年は3歳馬ノンコノユメが勝ち、3着のモーニンも同じく3歳馬だった。スピードの問われる比重の大きい1600m戦だからこそとも言えるだろうか。ちなみに、データの集計期間は武蔵野Sが11月開催となった2008年以降の過去8年とした。

年齢別成績(過去8年)
3歳〔4.1.3.15〕
4歳〔1.1.1.18〕
5歳〔3.3.1.25〕
6歳〔0.3.2.19〕
7~8歳〔0.0.1.24〕

 流石に7歳以上ともなると、やや割引きが必要となる。3歳馬の好調はいいとして、4歳馬が5~6歳馬に比べて不調。降級があって思うようにレースが使えなかったりするケースが響いているのだろうか。

前走クラス別成績(過去8年)
1600万〔2.0.2.10〕
OP特別〔3.4.1.42〕
GIII〔2.0.2.22〕
GII〔0.0.0.2〕
GI〔0.1.1.7〕
地方〔1.3.2.19〕

 前走がGIだった馬は、今回が叩き台という意味合いが強いのもあってか勝ち切れていない印象。それに対して好成績を挙げているのが前走・1600万&OP特別組。そこでの着順は以下の通り。

前走1600万&OP特別組の前走着順別成績(過去8年)
前走1着〔4.3.2.17〕
前走2着〔0.0.1.4〕
前走3~5着〔1.0.0.10〕
前走6~9着〔0.1.0.11〕
前走10着以下〔0.0.0.10〕

 1600万組は当然ではあるが、前走を勝って臨んでいる馬がとにかく大半を占めている。前走勝ちの勢いは素直に認めたい。

ミスタープロスペクター系が強いレース

種牡馬別成績(過去8年)
キングカメハメハ〔1.1.1.9〕
トワイニング〔1.0.0.3〕
サウスヴィグラス〔1.0.0.3〕
アジュディケーティング〔1.0.0.1〕
エンパイアメーカー〔1.0.0.1〕
プリサイスエンド〔1.0.0.0〕
ジェイドロバリー〔1.0.0.0〕
カリズマティック〔1.0.0.0〕
シンボリクリスエス〔0.2.1.4〕

 それほど偏りがないように見える種牡馬別成績だが、よくよく見ると、ミスタープロスペクター系の産駒が過去8年で6勝、2着3回という成績。ダート適性&マイル適性&スピードという要素が絶妙にマッチしているのだろうか。今年のメンバーではカフジテイクソルティコメントタガノトネールの3頭がミスタープロスペクター系にあたる。特にカフジテイクソルティコメントは前走を勝っており、前段の条件とも合致する。

カフジテイク

ミスプロ系の種牡馬プリサイスエンドを父に持つカフジテイク(撮影:日刊ゲンダイ)

 3歳馬からはゴールドドリームが外せない。3頭いる3歳馬のうち、東京ダート1600mで勝利経験があるのはこの馬だけ。ユニコーンSで負かしたグレンツェントはその後、レパードSを勝ち、古馬相手のみやこSでも2着に好走。力関係の問題もクリア。

 やや不振気味の4歳勢だが、モーニンも要警戒。昨年の当レースで3着、そして今年のフェブラリーSを制覇と、東京ダート1600mでは4戦3勝3着1回。おそらく1番人気になるだろうが、1番人気馬は当レースの過去8年で〔2.2.2.2〕。59キロがキーポイントだが、無視はできない。

結論

カフジテイク
ソルティコメント
タガノトネール
ゴールドドリーム
モーニン

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