開催時期変更後のデイリー杯2歳Sは、マイル実績がモノを言う

重賞データ攻略
デイリー杯2歳S

 昨年はエアスピネル対シュウジの組み合わせが注目を集め、勝ったエアスピネルはその後、朝日杯FSで2着。今年も将来性豊かな若駒達が集結して楽しみな一戦になりそうだ。

以前よりもマイル実績がモノを言う

 2014年から10月→11月へと時期が変更され、それによってデイリー杯2歳Sの前週に1400mの京王杯2歳S、翌日に2000mの黄菊賞という日程になった。今年の京王杯2歳Sには函館2歳Sの上位3頭と小倉2歳Sの上位2頭が参戦したように、スプリンター系統の馬はそちらへ、中距離志向のある馬は黄菊賞へ、という構図が鮮明に。このレースで問われるのはやはりマイル適性。

デイリー杯2歳S1~3着馬のマイル実績(過去2年)
2014年
1着 タガノエスプレッソ 2走前 阪神1600m 未勝利戦2着
2着 アッシュゴールド 前走 京都1600m 未勝利戦1着
3着 ナヴィオン 3走前 新潟1600m 新馬戦1着

2015年
1着 エアスピネル 前走 阪神1600m 新馬戦1着
2着 シュウジ 2走前 中京1600m 中京2歳S1着
3着 ノーブルマーズ 5走前 阪神1600m 新馬戦2着

 11月開催となった過去2年の1~3着馬には「マイル戦での連対実績」がもれなくあった。それ以前の年では、1200mで新馬~小倉2歳Sを連勝していたホウライアキコを筆頭に、1200mでしか好走歴のなかった馬が上位争いを演じるケースも数多く見られたが、日程変更によってその辺りの傾向も変化してきたのだろう。

 また、過去2年の1~3着馬のうち、小倉2歳Sを勝って臨んだシュウジ以外の5頭は前走が京都・阪神だった馬。前走・東京組などは5頭いたが馬券には絡んでいない。

 マイル戦で連対実績があるのはメンバーの中で4頭。そのうち、前走が京都・阪神だったのはリナーテベルカプリの2頭。この2頭を軸にしたい。

リナーテ

サトノダイヤモンドの半妹リナーテが軸馬の1頭(撮影:日刊ゲンダイ)

相手の点数は絞りたいところだが…

 このレースといえば、3年連続で上位1、2番人気が揃って馬券に絡んでいるレース。今年は10頭立てと、なかなか荒れることは期待しづらいか。押さえ候補としては、前述のマイル戦連対実績のある馬ということでサンライズソアディーパワンサがまず挙がる。

 ちょっと視点を変えて、本年の京都芝1600m外回りの成績を見てみると、川田Jが11戦6勝とかなりの高勝率。今回はミッキーアイルの半弟タイセイスターリーに騎乗する。また、フレンチデピュティ産駒が〔1.1.1.2〕とサンプルは少ないもののマズマズ。そこでフレンチデピュティを父に持つクロフネ産駒の出番。クロフネ産駒自体はこの条件では今年まだ1頭しか出走していないだけに未知数ではあるが、点数を広げても良いと言うのならジューヌエコールも候補に。

結論


リナーテ
ベルカプリ

相手候補
サンライズソア
ディーパワンサ
タイセイスターリー
ジューヌエコール

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