ここ2年で傾向がガラリ一変! 実績馬を買おうよ金鯱賞

重賞データ攻略
金鯱賞

 グランプリ・有馬記念へのステップレースとして12月の中京に移って5年目を迎える金鯱賞。長期休養明けの強豪馬の復帰戦に選ばれることも多いが、データ班はどうジャッジする?

ここ2年で傾向は一変?

 12月の中京に移動して行われた過去4回。面白いことに前半の2年と後半の2年では傾向がガラリと一変している。

2012年
1着 オーシャンブルー 2走前・大原S(1600万)1着
2着 ダイワマッジョーレ 前走・甲斐路S(1600万)1着
3着 アドマイヤラクティ 2走前・古都S(1600万)1着

2013年
1着 カレンミロティック 2走前・垂水S(1600万)1着
2着 ラブリーデイ 前走・小倉記念2着(前走が古馬初対戦)
3着 ウインバリアシオン 前走・宝塚記念4着(1年5ヵ月ぶりの休み明け)

2014年
1着 ラストインパクト 前走・京都大賞典1着
2着 サトノノブレス 3走前・小倉記念1着
3着 エアソミュール 前走・毎日王冠1着

2015年
1着 ミトラ 5走前・福島記念1着
2着 ディサイファ 3走前・札幌記念1着
3着 サトノノブレス 8走前・小倉記念1着

 最初の2年は「近2走以内に準OP勝ち」というOP昇級後間もない馬が1~3着馬の6頭中4頭を占めていた。しかし、手薄なメンバーに業を煮やしたのか、実績馬達がコチラに矛先を向けてきたであろう近2年は1~3着馬全てが重賞勝ち馬。2年連続好走のサトノノブレスを除けば、「近5走以内に重賞勝ち」がポイントか。

狙い目の中心は近走重賞勝ちの馬から

前述の通り、「近5走以内に重賞勝ち」があるのは以下の3頭。

サトノノブレス 4走前・鳴尾記念1着
シュンドルボン 5走前・中山牝馬S1着
リアファル 3走前・神戸新聞杯1着

 上記の3頭のうち、リアファルは昨暮の有馬記念以来の競馬で不安が残る。むしろ同じ長期休養明けならデニムアンドルビーの方を狙いたい。前年の宝塚記念以来というのは2013年3着のウインバリアシオンと同じ。「GIIまでは勝てるけど、GIでは2着まで」というのもキャラクターが被る。なにより、中京芝2000mで成績トップのディープインパクト産駒、同じく中京芝2000mで複勝率48.8%を誇る角居厩舎というのは大きい。

サトノノブレス

同じ中京芝2000mの中日新聞杯も勝っているサトノノブレス(撮影:日刊ゲンダイ)

 一方、近2年は馬券に絡めていない「近2走以内に準OP勝ち」のグループだが、今年はヴォルシェーブトルークマクトの2頭がスタンバイ。なかでも狙いたいのはヴォルシェーブ。友道厩舎は中京芝2000mでトップの9勝。勝率は22.0%、複勝率も43.9%とハイアベレージを残している。少差の3着だった前走のアルゼンチン共和国杯だが、勝ち馬シュヴァルグランはジャパンカップでも3着に好走、2着馬も連覇を狙うステイヤーズSで1番人気が予想されるアルバートと、対戦相手のレベルは高かった。押さえて損はない1頭だ。

結論

サトノノブレス
シュンドルボン
デニムアンドルビー
ヴォルシェーブ

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