女傑襲名への第一歩 怪物の娘ソウルスターリングが完勝
娘もまたモンスター級 ソウルスターリング
ファンタジーSを完勝したミスエルテが今週末の朝日杯フューチュリティSへ回ったとはいえ、牡馬相手に重賞を勝った馬や無敗馬が揃って、今年もなかなかハイレベルなメンバーとなった。前半3ハロンが34秒7、1000m通過が58秒8という流れも平均以上のペースで、上位が人気順での入線となったことを考えても、各馬が力を出し切れるレースとなったように思える。
ソウルスターリングは、好位のインで3、4番手というこの上ない理想的な位置取り。初のマイル戦の流れにも難なく対応したセンスの良さを生かし、直線で逃げた馬を捕らえると、あとは独走状態。最後こそ2着馬に詰め寄られたが、これは完勝と言って良く、こういう勝ち方ができるのであれば、先々はとんでもない馬になるのではないか。14戦無敗の父フランケルと比べるのはかわいそうだが、牝馬というカテゴリーを越えた女傑へと進化を遂げる可能性は十分ある。

フランケル産駒、世界初のGIタイトルは日本のソウルスターリング(撮影:日刊ゲンダイ)
2着リスグラシューは、大外枠ということ以上に出負けして流れに乗り損ねたもの。そこから外を回って進出して、最後まで脚色に衰えがない伸びを見せたのだから、勝ち馬は強かったが、この馬もまた強い。そのスタートなど、クリアしなければならない今後の課題はあるものの、来春への期待を抱かせる内容だったと言える。
3着レーヌミノルは、道中は勝ち馬の直後でマークする形で運び、直線では馬場の中ほどに進路を取って、これまた能力を示す伸びであった。上位2頭には完敗と言える内容ではあったが、これは距離適性の差もあったろう。マイルは気持ち長い印象も受け、一線級相手の戦いでは1400mまでの馬かもしれない。
4着ディーパワンサも、勝ち馬を見るポジションで運んではいたが、追われてすぐに反応ができなかった。これまでよりも速い流れで追走に脚を使ったこともあったろうが、このあたりは経験を積むことで解消されるはずであり、距離ももっと延びてのタイプだと思える。
5着ヴゼットジョリーは、夏以来の久々だったが、馬体はマイナス10キロでの好仕上り。後方追走から、直線ではロスなく内目に進路を取って脚を伸ばしたが、これまたもう少し距離があっていい馬だろう。
上位人気勢では唯一、馬群に沈んだジューヌエコールは、4角で他馬と接触するシーンこそあったが、これまでの3連勝の内容から、本来はここまで大きく負ける馬ではない。状態だったのか、気持ちの問題なのか、いずれにしろこれが実力ではないだろう。
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