シルクロードSは、前年スプリンターズS出走の○○馬が有利
フルゲート割れとなった今年のシルクロードSだが、メンバーを見渡せば活きのいい4歳馬がチラホラ。2017年1発目のスプリント重賞は、混沌としたこの路線を占う重要な一戦になりそうだ。
基本は前走1200m組から
高松宮記念まで中7週になるため、ここから直行という馬も決して少なくはない。とはいえ、本番の前にもう1戦挟める日程のハンデ戦であり、今後の活躍に期待がかかる馬にとっては重要なステップ。まずは臨戦過程から傾向を探ってみたい。
前走レース別成績(過去10年)
淀短距離S〔2.5.3.30〕
京阪杯〔2.0.2.15〕
尾張S〔2.0.1.2〕
阪神C〔1.3.1.12〕
スプリンターズS〔1.1.0.6〕
前走距離別成績(過去10年)
1200m〔9.7.8.99〕
1400m〔1.3.2.22〕
上に挙げた5レースのうち、尾張Sは2014年以降行われておらず、ステップとしてはおおよそ4つ。前走の距離別成績で見ると、前走が1400m以上のグループで拾えるのは阪神Cだけと考えて良さそう。
淀短距離S組の取捨ポイント
過去10年、1~3着馬の3分の1を占めるのは前走・淀短距離S組だが、出走数自体が多いため複勝率は25.0%に過ぎない。シッカリとした取捨選択が必要だ。馬券に絡んだ10頭中8頭は前走3着以内、10頭中9頭は前走4番人気以内。10頭全てがそのどちらかを満たしており、両方とも満たしていたのはそのうち7頭にもなる。今年のメンバーで前走・淀短距離S組は以下の4頭。
淀短距離S
1着 セイウンコウセイ(5番人気)
2着 セカンドテーブル(2番人気)
3着 ラインスピリット(9番人気)
6着 ヒルノデイバロー(6番人気)
軸にするなら人気・着順ともにクリアしたセカンドテーブル。セイウンコウセイとラインスピリットは相手候補にマークしたい。
前年スプリンターズS出走の人気馬が吉
前走がスプリンターズSだった馬だけでなく、「前年のスプリンターズSに出走していた馬」にまで広げると、過去10年で〔2.2.2.23〕。これだとまだデータとしては弱いが、このシルクロードSで4番人気以内に推されていれば〔2.2.1.4〕となり、信頼度はグンと上がる。
前年のスプリンターズS出走馬で馬券に絡んだ6頭を掘り下げると、重賞勝ちの実績(6頭全馬)、1200mで3勝以上(6頭全馬)、6歳馬(6頭中5頭)となり、これらにピッタリ当てはまるネロは前述のセカンドテーブルと並ぶ軸と考えて良い。
ソルヴェイグとブランボヌールの2頭は共にスプリンターズS以来の競馬。当レースで4歳馬は〔1.1.0.30〕。馬券に絡んだ2頭はロードカナロアとレディオブオペラで、どちらも4連勝中だった。連勝中の4歳馬セイウンコウセイならともかく、今回は少し評価を下げざるを得ないか。一方、スワンS~阪神Cと経由してきた7歳馬ダンスディレクターは京都コースで〔5.3.0.1〕という抜群の安定感を誇る。当レースでは57キロ以上の斤量を背負った馬でも〔4.4.1.26〕という成績を残しており、こちらはマークしておきたい。
結論
軸
セカンドテーブル
ネロ
相手
セイウンコウセイ
ラインスピリット
ダンスディレクター
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