3月にお引越し金鯱賞 攻略の鍵は「トニービンの血」

重賞データ攻略
金鯱賞

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 大阪杯の前哨戦として12月から3月へお引越しとなった金鯱賞。「3ヵ月ぶりの連覇」を狙うヤマカツエースにも注目だが、中距離路線の強豪馬がそれを阻止するか?

「トニービン」の血統が鍵に

 昨年までは暮れの中京開催で行われていたが、大阪杯のGI昇格に伴い、元々は中日新聞杯が行われていた3月に移動。その中日新聞杯とはグレードが違うだけに、出走メンバーの傾向も変わり、臨戦過程のデータなどは取り扱いにくくなった。そこで注目したのは中京芝2000mのデータ。

種牡馬別成績(改修後の中京芝2000m)
ディープインパクト〔26.26.24.147〕
キングカメハメハ〔18.15.8.88〕
ハーツクライ〔15.18.14.122〕
ステイゴールド〔15.5.12.136〕
マンハッタンカフェ〔9.14.11.98〕

 こうして見ると、芝で上位常連の種牡馬が並んでいるが、今回はここから更に「母父」に着目してみたい。

 成績トップのディープインパクト産駒の場合、母父がトニービン、またはその息子であるウイニングチケットなら〔5.4.6.16〕で50%近い複勝率になる。トニービン産駒と言えば東京巧者で有名だったが、その血は東京と良く似た形態の中京でも有効な様子。

 今回のメンバーにディープインパクト産駒は5頭いるが、母系にトニービンの血が入っているのはサトノノブレス(母父トニービン)だけ。中日新聞杯勝ちや昨暮の金鯱賞3着など、中京コースでは重賞を4戦して〔1.1.2.0〕。今回も要注意だ。

サトノノブレス

自身もこのコースに実績があるサトノノブレス(奥)(撮影:日刊ゲンダイ)

トニービン繋がりでハーツクライ産駒も買い?

 上記の種牡馬別成績で3位だったハーツクライは自身の母父がトニービン。当レースとの相性も良く、2013年1着のカレンミロティックをはじめ、他に3頭の3着馬も出している。今回のメンバーではナスノセイカンヌーヴォレコルトがハーツクライ産駒。

 勿論、2位のキングカメハメハ産駒も無視できない存在。キングカメハメハ産駒は中京芝2000mの重賞で〔3.3.1.14〕。この条件の重賞で考えるならハーツクライ産駒よりも信頼度は上。

 また、前年の金鯱賞に出走し、翌年の中日新聞杯で好走した馬は過去5年で3頭いるが、2013年3着トウカイパラダイス(前年の金鯱賞4着)、2014年3着ラブリーデイ(前年の金鯱賞2着)、2016年1着サトノノブレス(前年の金鯱賞3着)と、3頭全てが金鯱賞で好走していた。今年の金鯱賞を中日新聞杯と見立てるなら、同様のことが言えそうで、昨年の金鯱賞を勝ったキングカメハメハ産駒のヤマカツエースも押さえるべきだろう。

中京芝2000mを勝つためのタッグ

 種牡馬と同様に、中京芝2000mにおける騎手と厩舎の成績がこちら。

騎手別成績(改修後の中京芝2000m)
川田〔10.6.4.26〕→ステファノス
北村友〔9.5.8.56〕
浜中〔9.3.9.31〕

厩舎別成績(改修後の中京芝2000m)
友道〔9.6.3.25〕
藤原英〔8.5.0.23〕→ステファノス
五十嵐忠〔6.4.1.18〕

 川田J&藤原英厩舎がタッグを組んだステファノスが強敵。2000mのGIでは香港も含め、〔0.2.2.2〕という実績を持つだけに、GII戦で56キロなら上位争いは必至。

結論

サトノノブレス
ナスノセイカン
ヌーヴォレコルト
ヤマカツエース
ステファノス

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