難解ハンデ重賞・中山牝馬Sは、同コースの実績重視で
昨秋のGI戦線を戦ってきた牝馬にとっては始動戦となる中山牝馬S。牝馬同士のハンデ重賞でいかにも難解なレースになりそうだが…?
近年の勢い確かな愛知杯組
年明け以降の牝馬路線は近年、再整備されており、京都牝馬Sの距離が短縮され、愛知杯が12月から1月へ移動。この辺りが微妙に影響してきそうだが、まずはステップ別の成績を見てみよう。
前走レース別成績(過去10年)※阪神開催の2011年を除く
愛知杯〔3.1.1.12〕
京都牝馬S〔2.1.3.24〕
東京新聞杯〔1.1.0.1〕
エリザベス女王杯〔1.0.1.11〕
白富士S〔1.0.1.3〕
日経新春杯〔1.0.1.0〕
初音S〔0.1.1.9〕
前述の京都牝馬S組は出走数も多かったが、今年は距離短縮の影響もあり、ここから臨戦してきた馬はゼロ。逆に、愛知杯は当レースとの間隔が縮まったことで関連度もアップ。昨年は1、3着馬が愛知杯組だった。今年のメンバーでは愛知杯の2、3着馬を含めて7頭が前走・愛知杯組。
中京改修後に愛知杯→中山牝馬Sという臨戦過程で好走したのは以下の4頭。
2014年3着 キャトルフィーユ 前走・愛知杯14番人気2着
→フラワーC(中山芝1800m)5着(0.4秒差)
2015年1着 バウンスシャッセ 前走・愛知杯6番人気8着
→フラワーC(中山芝1800m)1着(0.3秒差)
2016年1着 シュンドルボン 前走・愛知杯1番人気8着
→中山芝1800mは1戦して1000万2着(0.2秒差)
2016年3着 メイショウスザンナ 前走・愛知杯18番人気12着
→フラワーC(中山芝1800m)2着(0.3秒差)
4頭中3頭が3歳時に今回と同舞台のフラワーCでの好走実績があった。例外のシュンドルボンにしてもコース実績があり、愛知杯での着順や人気等よりもコース実績の有無がポイントになりそう。
愛知杯3着のクインズミラーグロは昨年の中山牝馬Sで16着と大敗したが、この舞台では未勝利を勝ち、直後の500万特別で2着と実績がある。改めて狙ってみる価値はあるか。
他では愛知杯11着のリーサルウェポン。3歳時にフラワーCを走って0.8秒差の9着とやや物足りないが、当舞台では未勝利戦でハナ差の2着があり、昨年の当レースも12着とはいえ0.5秒差。紐に加えてみても面白い。
斤量別の狙い目とは?
牝馬限定のハンデ戦ということで、これまではトップハンデ馬が苦戦傾向だったが、近2年はそのトップハンデ馬が連対。これまで以上にハンデの見極めが重要になってきた。
斤量別成績(過去10年)※阪神開催の2011年を除く
52キロ以下〔0.2.0.28〕
53キロ〔3.2.4.35〕
54キロ〔3.4.1.18〕
55キロ〔0.1.1.20〕
56キロ以上〔3.1.2.12〕
こうしてみると55キロの馬が苦戦。それに対して56キロ以上の馬はそれなりに活躍していることから、多少の実績があるよりも53~54キロ位で走れることの方が良いと判断できる。
56キロ以上のハンデを背負い、当レースで好走した6頭全馬にはGIで0.5秒差以内、もしくは6着以内の実績があった。今回、これに該当するのはマジックタイム。
あとは53~54キロからピックアップしていくことになるが、過去10年の1~3着馬は30頭中23頭までが5~6歳馬。この2点を満たしているのはシャルールとトーセンビクトリーだけである。
結論
クインズミラーグロ
マジックタイム
リーサルウェポン
シャルール
トーセンビクトリー
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