「何かある」重賞ファルコンS 大激走候補をデータで探る!

重賞データ攻略
ファルコンS

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 昨年は1番人気のシュウジが惨敗、一昨年は14番人気のタガノアザガルが大激走と、「何かある」のがこのファルコンS。今年も波乱の香りがするレースをデータはどう導くか?

前走マイル組が優勢

 中京改修後の過去5年で1番人気が馬券に絡んだのは2014年1着のタガノグランパだけ。1400mという距離も相まって難解なレースと言えるが、データ面で特徴的だったのは前走の距離。

前走距離別成績(過去5年)
1200m〔0.0.1.21〕
1400m〔3.2.1.26〕
1600m〔2.2.3.27〕
2000m〔0.1.0.0〕

 1400mという中間の距離だけに、メンバーを見てもスプリンター系の馬とマイラー系の馬が混在するレースであるが、前走が1200mだったグループは軒並み不振。とはいえ、過去5年の1~3着馬のおよそ半数、15頭中7頭には1200mで1着経験があり、あくまでも臨戦過程がポイントとなりそう。

前走重賞組は「着差」に注目

 次に見ていきたいのは臨戦過程。

前走クラス別成績(過去5年)
新馬・未勝利〔0.0.0.5〕
500万〔1.2.2.27〕
OP特別〔2.0.0.22〕
GII・GIII〔2.2.2.13〕
GI〔0.1.1.7〕

 最も好走している数が多い前走・重賞組だが、昨年の2~3着馬が前走2桁着順から巻き返したように、基本的に着順は不問。ただし、「着差」には条件がある。馬券に絡んだ前走・重賞組の8頭中7頭は前走の着差が1.0秒差以内。これは条件としてはクリアして欲しい。今年のメンバーではボンセルヴィーソだけがこれをクリア。

ボンセルヴィーソ

GI3着の実績が光るボンセルヴィーソ(撮影:日刊ゲンダイ)

 前走・OP組からは2頭の勝ち馬が出ているが、2頭はともに前走がクロッカスSだった馬。共通点としては左回りの芝1400m戦で初勝利を挙げていたこと。東京の芝1400mで新馬勝ちを収めているマイネルバールマンも要マークだ。

 前走・500万組だが、馬券に絡んだのは5頭。こちらの条件としては、前走4番人気以内(5頭全馬)、敗れていても0.3秒差以内が目安。ただ、今年のメンバーだと前走・1200m組が3頭、2頭いる春菜賞組はどちらも人気薄と、データ的には拾いにくい。

馬券のポイントはシンプルに3つ

 過去5年の1~3着馬について掘り下げると、ポイントとなりそうなのは以下の3つ。

ファルコンS1~3着馬のポイント(過去5年)

  • 1400m以下で1着(15頭中13頭)
  • 2勝以上(15頭中13頭)
  • 重賞出走経験(15頭中12頭)

 この3つだけでも、前段で挙げた2頭を含めて6頭までに絞られる。そのうちジョーストリクトリは前走のアーリントンCで、ダイイチターミナルは前走の朝日杯FSで、ともに1.1秒差。先ほど、前走・重賞組は1.0秒差が条件と述べたが、今年のメンバーなら0.1秒は誤差としても良いだろう。

 最後にもう1頭挙げるならナイトバナレット。こちらは重賞初挑戦だが、前走のジュニアCを4角13番手から直線一気の末脚で勝利。当レースはハイペースになることが多く、4角10番手以下の馬が過去5年で〔3.2.2.34〕と侮れない数字。ディープブリランテ産駒は中京の芝で〔3.2.2.10〕、複勝率41.2%と相性が良いのも後押し。

結論

ボンセルヴィーソ
マイネルバールマン
ジョーストリクトリ
ダイイチターミナル
ナイトバナレット

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