今年初戦のサトノダイヤモンド その「硬度」をデータで検証

重賞データ攻略
阪神大賞典

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 3歳にして有馬記念を制覇。「現役最強」と言っても過言ではなくなってきたサトノダイヤモンドが登場。データが口を挟む余地があるのか甚だ疑問だが、問題は相手探しか?

ステップ毎のポイントは?

 天皇賞(春)の前哨戦。3000mという距離でもあって、長距離戦から臨戦してくる馬が多いのが特徴でもある。

前走レース別成績(過去10年)
日経新春杯〔3.1.2.4〕
有馬記念〔2.4.2.6〕
ダイヤモンドS〔2.2.3.22〕
京都記念〔1.1.1.15〕
ステイヤーズS〔1.0.0.1〕
AJCC〔1.0.0.0〕
万葉S〔0.1.0.3〕

 上位3ステップのポイントは以下の通り。

  • 日経新春杯組→6頭全馬にGIIで2番人気以内の経験
  • 有馬記念組→5着以内なら〔2.2.1.2〕
  • ダイヤモンドS組→7頭中6頭が前走5着以内、前走5番人気以内

 日経新春杯組ではレーヴミストラル、有馬記念組ではサトノダイヤモンドがこれをクリア。ダイヤモンドSで14番人気4着のトウシンモンステラは、人気面の条件を満たしてはいないが、着順の面はクリア。

 昨年の覇者シュヴァルグランは一見すると前走の有馬記念6着で条件的には買いづらく映るが、実はそうでもない。近3年で好走した前走・有馬記念組を挙げると、

2014年1着 ゴールドシップ 前走・有馬記念 2番人気3着
2014年2着 アドマイヤラクティ 前走・有馬記念 3番人気11着
2015年2着 デニムアンドルビー 前走・有馬記念 16番人気9着
2015年3着 ラストインパクト 前走・有馬記念 7番人気7着

 以前よりも着順のハードルは下がっている様子。ちなみに、前々走が有馬記念だった馬も2頭が好走しているが、こちらは有馬記念で1番人気3着と11番人気7着。おおよそ1桁着順くらいなら「買い」だろう。

サトノダイヤモンドの硬さを検証

 まずご覧頂きたいのが、当レースの人気別成績。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔4.3.2.1〕
2番人気〔2.0.1.7〕
3番人気〔2.1.3.4〕
4~5番人気〔2.4.3.11〕
6~7番人気〔0.2.1.17〕
8番人気以下〔0.0.0.44〕

 1番人気馬が馬券を外したのは過去10年で一度だけ。また、基本的には頭数の少ない傾向にあるレースだが、6番人気以下ともなると手を出しづらい領域になってくる。

 さて、件のサトノダイヤモンドだが、逆らえないデータを挙げるとすれば2つ。3歳で有馬記念を制した馬は平成以降だと同馬以外に9頭。その年明け緒戦の成績は〔4.3.0.2〕。さらに、有馬記念の次走が阪神大賞典なら〔2.3.0.0〕になる。また、前年の菊花賞馬が翌年の阪神大賞典に出走した場合、同じく平成以降のデータでは〔4.3.1.2〕という成績。やはり、そうそう逆らえるものではない。

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンドに逆らう要素は見当たらず(撮影:日刊ゲンダイ)

重賞での人気が取捨の分かれ目

 3連覇したゴールドシップのように、長距離戦らしくリピーターも多いレースだが、近5年を振り返ると、馬券に絡んだ15頭中14頭までに「近5走以内に2400m以上の重賞で3番人気以内」に支持された経験があった。今年のメンバーではサトノダイヤモンド以外にシュヴァルグランレーヴミストラルがこれに該当。相手筆頭はこの2頭でいいだろう。

結論

◎サトノダイヤモンド
△シュヴァルグラン
△レーヴミストラル

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