巴賞1着サトノアレスは自信の“消し” データから万券を狙う函館記念
昨年も13番人気のケイティープライドが2着に入り、波乱となった函館記念。1番人気が最後に馬券に絡んだのは2010年。今年は昨年の2歳王者サトノアレスに注目が集まるが果たして…!?
高齢馬にも要注意
過去10年で1番人気が〔0.2.0.8〕と如何にも波乱含みのハンデ重賞だが、2~4番人気で9勝を挙げており、勝ち馬に関してはそれほど大きく荒れることはないか。そしてこのレースのもうひとつの特徴に高齢馬の活躍がある。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔0.0.1.2〕
4歳〔2.3.2.9〕
5歳〔3.2.3.31〕
6歳〔1.1.3.37〕
7歳以上〔4.4.1.43〕
率の面では4歳馬が最も優秀だが、過去10年の連対馬20頭中8頭、半分近くが7歳以上の高齢馬である。その多くが人気薄であり、このレースを難しくしている一因と言えそう。また、今年は3歳馬サトノアレスが参戦してきたが、3歳馬自体の出走例は少なく年齢自体はマイナス要素にはならない。
好走例の多い巴賞組だが…
今年は8頭立てで行われた前哨戦の巴賞だが、そのうち上位5頭までがこの函館記念に参戦。過去を振り返っても、最も好走している数の多いステップレースでもある。
前走レース別成績(過去10年)
巴賞〔3.6.4.40〕
目黒記念〔3.0.0.8〕
エプソムC〔1.1.1.4〕
新潟大賞典〔1.1.1.1〕
鳴尾記念〔1.0.0.4〕
福島テレビOP〔1.0.0.1〕
天皇賞(春)〔0.1.0.8〕
一見すると、巴賞を勝ったサトノアレスに食指が行くが、それは危険。過去10年、巴賞1着馬は当レースで〔0.1.0.9〕、2着馬にしても〔0.0.0.4〕と散々な成績であり、前哨戦の結果と全くリンクしていないのである。
基本的には巴賞で3着以下に敗れていた馬が本番で好走するということだが、ここで着目したのが斤量の増減。前走・巴賞組で馬券に絡んだ13頭中9頭は、今回が「斤量減」だった。巴賞の上位2頭を除くと、巴賞3着のナリタハリケーン、同5着のスーパームーンがこのパターンである。
また、目黒記念組が勝ち馬を3頭出しているが、この3頭は目黒記念で2着以内か2番人気以内だった馬。目黒記念組を除くと、距離短縮組は〔0.1.0.19〕となる点には注意。
狙い目は54キロ~56キロのハンデ
過去10年の斤量別成績は以下の通り。
斤量別成績(過去10年)
51キロ以下〔0.0.0.5〕
52キロ〔0.3.0.8〕
53キロ〔0.1.1.10〕
54キロ〔3.0.1.23〕
55キロ〔0.2.3.22〕
56キロ〔5.2.2.27〕
57キロ〔1.1.3.14〕
57.5~58キロ〔1.1.0.11〕
53キロ以下の軽ハンデ馬に関しては2着まで。トップハンデも過去10年で〔0.2.0.8〕である。出走数の多い斤量帯ではあるが、中心は54~56キロあたりだろう。前述のナリタハリケーン(54キロ)、スーパームーン(55キロ)以外で狙ってみたいのが56キロのダンツプリウス。
前走の巴賞から斤量据え置きだが、メンバーで唯一の4歳馬。やはり4歳馬の複勝率43.8%という数字は見過ごせない。また、今年の函館芝で最も多く勝ち星を挙げているのがマンハッタンカフェだが、メンバー中で唯一、マンハッタンカフェの血統を持つというのも心強い(母父がマンハッタンカフェ)。
一方、前走から斤量増という馬が〔3.0.0.13〕という成績だが、その前走で重賞を勝っていた馬に限れば2戦2勝である。特に、2013年1着のトウケイヘイローと同じ鞍上・武豊J&前走・鳴尾記念1着から臨むステイインシアトルは57キロでも押さえてみたい。
結論
ナリタハリケーン
スーパームーン
ダンツプリウス
ステイインシアトル
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