GI馬2頭が激突クイーンS データ班が選んだ本命馬は…
札幌が開幕と思いきや、いきなりのGI馬対決が実現。ヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリード、NHKマイルCを勝ったアエロリット。軍配はどちらに上がるのか、それとも第3勢力か…。
3歳馬のポイントはGI好走実績
春のGI好走馬がこのクイーンSから始動、というケースは割りとあるのだが、GIホースが2頭も参戦してくるのは異例。そもそも、春のGI勝ち馬の参戦は2008年の桜花賞馬レジネッタ以来である。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔3.2.1.15〕
4歳〔2.3.3.28〕
5歳〔2.5.5.37〕
6歳〔3.0.1.14〕
連対率では23.8%をマークした3歳勢が一歩リードだが、全体的にどの世代にもチャンスがあるといった傾向。それでもまずは3歳馬について考えてみたい。
クイーンSで好走した3歳馬(過去10年)
2007年2着 イクスキューズ →桜花賞5着、阪神JF5着
2008年2着 レジネッタ →桜花賞1着、オークス3着
2010年1着 アプリコットフィズ →桜花賞5着
2011年1着 アヴェンチュラ →阪神JF4着
2012年1着 アイムユアーズ →桜花賞3着、オークス4着、阪神JF2着
2012年3着 ミッドサマーフェア →オークス13着(1番人気)
上記に挙げた通り、馬券に絡んだ6頭中5頭はGIで5着以内に好走した実績があった。唯一の例外であるミッドサマーフェアに関してはオークスで1番人気に推されていた。その点で言えば、ヤマカツグレースは割引き。やはり、ここはアエロリットを軸として信頼したい。
好走例の多いヴィクトリアマイル組だが…
今年は勝ち馬のアドマイヤリードしか出走してきていないのだが、過去10年で連対馬8頭を送り出しているヴィクトリアマイル組の検討は不可避だろう。
前走・ヴィクトリアマイル組の着順別成績(過去10年)
5着以内〔3.1.0.1〕
6~9着〔1.1.1.1〕
10着以下〔0.2.1.8〕
ヴィクトリアマイルの着順が悪くても、十分に巻き返せるレースではあるのだが、基本的には好走馬を素直に信頼すべき。ただし、ヴィクトリアマイルで4角3番手以内だった馬が〔3.2.0.3〕という成績だから、好走の鍵は先行力にもありそうではある。この論法で行けば、アドマイヤリードよりもNHKマイルCを4角2番手で押し切ったアエロリットを評価したいところ。
高配当の使者はマーメイドS組?
過去10年で1番人気が〔3.4.1.2〕、2番人気も4勝を挙げているが、馬連平均配当は4000円台とやや高め。思わぬ穴馬の好走にも期待してみたい。
前走でGIを走っていた組、出走数の多いマーメイドS組を除くと、馬券に絡んでいたのは12頭であるが、そのうち8頭は「前走3着以内」に好走していた馬。とはいえ、前走が1000万クラスだった馬は〔0.0.0.10〕。したがって前走の垂水S(1600万)で2着に好走したエテルナミノルをマーク。
一方、マーメイドS組は過去10年で〔1.1.2.19〕。決して打率は高くはないが、馬券に絡んだ4頭の人気は5、1、7、4人気。勝ち馬がそのまま好走した例(2007年3着ディアチャンス)もあるが、残る3頭中2頭はマーメイドSで3番人気10着、4番人気6着と、人気を裏切って敗れていた。この組で押さえるならマーメイドS勝ち馬のマキシマムドパリの他に、1番人気9着と敗れていたトーセンビクトリーだ。
結論
◎アエロリット
○アドマイヤリード
△エテルナミノル
△マキシマムドパリ
△トーセンビクトリー
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