エルムS好走馬の条件を、テイエムジンソクはクリアできたか?
準OPを4馬身、OP特別を4馬身、5馬身差で圧勝&連勝と飛ぶ鳥を落とす勢いのテイエムジンソクが重賞制覇へ挑む。これに待ったを掛ける存在はいるのか、データで大分析!
逃げと先行、時々マクり
昨年を振り返ると、逃げたモンドクラッセが3着、2番手先行のクリノスターオーが2着。そして勝ったのは道中6番手ながら4角では2番手まで押し上げていたリッカルド。直線の短い平坦小回りコースであり、直線入口でのポジションがとにかくモノを言う。
脚質別成績(新潟開催を除く過去9回)
逃げ〔0.1.4.4〕
先行〔6.8.3.9〕
差し〔0.0.1.36〕
追込〔0.0.1.35〕
マクリ〔3.0.0.1〕
差し・追込み勢は3着が僅かに2回あるのみ。また、4角の位置取り別の成績は以下の通り。
4角位置別成績(新潟開催を除く過去9回)
4角1番手〔1.3.3.2〕
4角2番手以内〔5.7.5.5〕
4角3番手以内〔7.8.7.8〕
4角4番手以内〔9.9.7.14〕
連対するためのポジションは「4角4番手以内」がほぼ必須と言えるだろう。ただし、前走でも4角4番手以内だった馬は〔7.7.9.26〕だから、近走全体をしっかりと見渡して判断したいところ。
前走好走は素直に評価
前哨戦とも言えるマリーンSで5馬身差の圧勝を収めたテイエムジンソクに注目が集まるが、このレースは前走好走馬が比較的素直に馬券に絡んでいるのも特徴。
前走着順別成績(新潟開催を除く過去9回)
前走1着〔5.2.2.12〕
前走2着〔1.2.4.8〕
前走3着〔1.1.1.7〕
前走4~5着〔0.3.1.12〕
前走6~9着〔1.1.0.23〕
前走10着以下〔0.0.1.20〕
前走で6着以下だった馬の巻き返しはややハードルが高い。前走1着馬の安定した成績が目に付くが、前走OP1着馬は〔3.1.2.6〕。また、タイム差なしの勝ち馬は8頭のうち1着が1頭のみで、0.1秒差以上の着差で勝っていた馬は〔4.2.2.5〕と信頼度アップ。脚質的にも前述の条件をクリアしているテイエムジンソクをやはり軸として考えたい。
また、準OP勝ち直後という馬が3頭いて2勝と数少ないながらも一発の魅力がある。この2頭は前走を1~2番人気で制しており、コスモカナディアンを狙ってみる価値はありそう。3~4走前にOPクラスでも通用の力は示しているだけに侮れない。
実績面で必要なのは…
次に実績面のポイントについて整理していきたい。
エルムS1~3着馬のポイント(過去5年)
- 中央のOP・重賞で1着(15頭中13頭)
- 1700mで連対実績(15頭中12頭)
- 逃げて1着の経験(15頭中13頭)
- 同年の本レースより前のレースで連対(15頭中11頭)
脚質面の項目ともリンクするが、馬券に絡んだ大半の馬に「逃げて1着」の経験があった。「4角2番手以内で連対」まで広げれば全馬が該当する。また、本年中に連対実績があることもひとつの目安で、例外4頭中2頭は当レースが今年初戦、残る2頭にはGI・フェブラリーS4着、交流重賞4着の実績があった。
上に挙げた4点を全てクリアしたのはテイエムジンソク以外にドリームキラリ、モンドクラッセ。ただし、モンドクラッセは前走のアンタレスSで15着に大敗しており、割引きが必要。クリノスターオーは前走の交流重賞で3着なら相手候補には足りる。当レースで2着2回と実績があるのも無視できない。
また、1番目に挙げた中央での実績だけがクリアできなかったオヤコダカを狙ってみるのもアリか。4走前の交流GIII・兵庫GTでは重賞3勝のノボバカラ(3着)から0.2秒差。テイエムジンソクにちぎられた馬達を買うよりは…という視点ならどうか。
結論
◎テイエムジンソク
△コスモカナディアン
△ドリームキラリ
△クリノスターオー
△オヤコダカ
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