中京記念好走馬は関屋記念で不調　データ班はこの５頭で！

　サマーマイルシリーズの第２戦・関屋記念は、第１戦の中京記念組だけでなく、ここがサマーマイル初戦という有力馬も多数で、実力伯仲の混戦模様となっている。長い直線のデッドヒート、データで浮かび上がった馬は…？

高配当を狙うなら紐荒れ

　過去10年の馬連平均配当は2122円。最高でも昨年の4350円であり、それほど大きく荒れることはない。ただし、３着馬に関してはやや波乱含みといった傾向も。

人気別成績（過去10年）
１番人気〔３.３.１.３〕
２番人気〔２.２.０.６〕
３番人気〔１.１.２.６〕
４～５番人気〔３.２.０.15〕
６～７番人気〔１.２.１.16〕
８番人気以下〔０.０.６.84〕

　連対馬20頭のうち17頭までが５番人気以内。また、８番人気以下からは連対馬が出ていないが、３着馬は６頭。３連複や３連単を買う際には人気薄を絡めるのも手だろう。

中京記念組の狙い目とは？

　当レースのステップを見てみると、かなりバラつきがある。目立つのは安田記念組やサマーマイルシリーズの初戦である中京記念組。

前走レース別成績（過去10年）
中京記念〔２.２.１.31〕
安田記念〔２.１.０.５〕
ダービー卿ＣＴ〔１.０.１.１〕
エプソムＣ〔０.３.０.７〕
1600万〔２.１.０.10〕
ＯＰ特別〔１.１.５.37〕
ＧIII〔４.７.２.61〕
ＧII〔０.０.０.５〕
ＧI〔３.１.２.15〕

　中京記念組で馬券に絡んだ５頭は以下の通り。

2012年　５番人気２着　エーシンリターンズ　中京記念　４番人気14着
2014年　４番人気１着　クラレント　中京記念　２番人気８着
2014年　６番人気３着　サトノギャラント　中京記念　３番人気７着
2015年　２番人気１着　レッドアリオン　中京記念　２番人気８着
2016年　７番人気２着　ダノンリバティ　中京記念　５番人気５着

　中京記念で５番人気以内に支持されていながら、５着以下に敗れているというのが共通点。中京のマイル戦で力を出し切れなかった馬が新潟に替わって巻き返すというのが１つのパターンと言える。中京記念で好走したウインガニオン（１着）、ブラックムーン（３着）を手放しで信頼するのは危険かもしれない。

　昨年の２着馬ダノンリバティは、今年も前走の中京記念で５番人気以内（３番人気）で５着ということで上記に挙げた好走パターンに合致。２走前にはこの舞台で中京記念の勝ち馬ウインガニオンとクビ差の接戦をしており、無視できない存在だろう。

前走中京記念では５着に敗れたダノンリバティ（撮影：日刊ゲンダイ）

　穴ならレッドレイヴンを狙ってみたい。中京記念は15番人気８着ではあるが、今回が長期休養明け３戦目と走り頃。鞍上の北村宏Ｊは当レース〔３.１.２.６〕と好成績で、騎乗機会で言えば５回連続で馬券に絡んでいる。同馬自身、新潟外回りではＧIII・新潟大賞典３着の実績もある。前走の人気に目をつぶって押さえてみたい。

差し追い込み優勢だが先行馬も侮れず

　その直線の長さゆえに差し馬、追い込み馬のための舞台というイメージのある新潟外回りだが、平坦コースでもあって一概にはそう言い切れない。

関屋記念の４角位置別成績（過去10年）
４角１番手〔２.０.１.７〕
４角２番手以内〔４.０.２.17〕
４角３番手以内〔５.３.３.24〕
４角７番手以内〔７.５.４.59〕
４角10番手以内〔８.６.６.86〕
４角10番手以下〔２.５.４.50〕

　勝ち馬の半数は４角３番手以内のポジションで競馬をしていた馬だった。先行馬が揃った感もあるメンバー構成だが、狙うなら好走率の高い前走・安田記念のヤングマンパワー。その前走こそ大敗したが、２走前のマイラーズＣでは強敵相手に３着と好走。昨年の覇者でもあり、前述のダノンリバティ同様に再度の好走を期待する。

是非とも押さえたい４歳馬

　馬券に絡んだ数で言えば５歳馬がトップの12頭だが、率なら４歳馬が断然。過去10年で〔３.４.１.10〕、連対率38.9％、複勝率44.4％は優秀としか言いようがない。

　馬券に絡んだ８頭中７頭は当レースで３番人気に推されていたことから、人気が予想されるメートルダールは押さえておきたいところ。また８頭中６頭は前走５着以内、７頭は前走５番人気以内。マイネルハニーも侮れない存在。

結論

ダノンリバティ
ヤングマンパワー
メートルダール
マイネルハニー
レッドレイヴン