サウジアラビアRCで馬券対象となった馬には、ある共通点が…
前身のいちょうSから重賞に格上げされ、レース名も変わり、今年が第3回目。重賞昇格で出世の登竜門として定着しつつある注目の一戦をデータ班が徹底分析!
新馬勝ち、未勝利勝ち直後の馬が中心だが…
重賞昇格の初年度は勝ち馬のクラリティスカイが翌春のNHKマイルCを制覇。昨年も2着のダンビュライトが皐月賞で3着に入り、翌年を見据えるという点でも重要なレースになってきた。
前走クラス別成績(過去3年)
新馬〔0.3.1.3〕
未勝利〔3.0.1.10〕
500万〔0.0.0.5〕
OP特別〔0.0.0.1〕
GIII〔0.0.1.5〕
こうして見ると、前走で新馬・未勝利を勝ってきたばかりの馬達が中心となるが、前走・GIIIから唯一馬券に絡んだ2014年3着のミッキーユニバースは3番人気。それ以外の前走・500万~GIII組はすべて5番人気以下だったことを考えると、先入観に捉われ過ぎるのは危険かも。
ポイントは「勝ち上がり方」
過去3年の1~3着馬について掘り下げていくと、ポイントとなるのは勝ち上がり時の「着差」「上がり3F」の2つ。
サウジアラビアRCの結果(過去3年)
2014年
1着 クラリティスカイ 前走・未勝利 2番人気1着(0.3秒差)上がり3F1位
2着 ネオルミエール 前走・新馬 1番人気1着(0.0秒差)上がり3F2位
3着 ミッキーユニバース 2走前・新馬 1番人気1着(0.5秒差)上がり3F3位
2015年
1着 ブレイブスマッシュ 前走・未勝利 1番人気1着(0.8秒差)上がり3F1位
2着 イモータル 前走・新馬 1番人気1着(0.8秒差)上がり3F1位
3着 アストラエンブレム 前走・未勝利 1番人気1着(0.7秒差)上がり3F1位
2016年
1着 ブレスジャーニー 前走・未勝利 2番人気1着(0.4秒差)上がり3F1位
2着 ダンビュライト 前走・新馬 3番人気1着(0.8秒差)上がり3F1位
3着 クライムメジャー 前走・新馬 1番人気1着(0.2秒差)上がり3F1位
9頭中8頭が0.2秒差以上の着差で勝利、9頭中7頭が上がり3F1位で勝利(残り2頭は2~3位)というのがポイント。人気面では9頭中6頭が1番人気での勝ち上がり(残り3頭は2~3番人気)。また、9頭全馬が1500m~1800mでの勝ち上がりで、同じく9頭全馬は初戦が左回りだった。距離経験に加えて左回りでのデビューも判断材料にしたい。
勝ち上がり時に上がり3F最速かつ、0.2秒差以上の着差を付けていた馬が大前提として、その他の条件をクリアしていたのは以下の2頭。
エングローサー 2走前・未勝利(新潟1600m)2番人気1着
ステルヴィオ 2走前・新馬(東京1600m)2番人気1着
軸にするならデビューから2連勝でここに駒を進めてきたステルヴィオだろう。鞍上のルメールJは過去3年の東京芝1600mでは〔22.14.9.37〕、連対率は43.9%。デビュー戦の勝ち時計も、東京芝1600mの2歳新馬戦としては歴代2位、6月開催に限ればロードクエストの最速タイムを0.9秒も上回るものだった。重賞タイトル獲得は時間の問題だろう。
「決め手」か「勝ちっぷり」か
今年は頭数も多く、相手選びが難しいが、「決め手のある馬」、「後続に差をつけて勝った馬」を中心に選ぶというスタンスは変わらない。
カーボナードは新潟の1600m戦だった前走こそ上がり3Fはメンバー中3位だが、1番人気に応えて2着に0.4秒差の快勝。初戦も同じ舞台だったが、この時は上がり3F2位で32秒3という破格の末脚を使っていた。
新潟2歳Sで3着だったテンクウも侮れない。その新潟2歳Sは上がり最速の末脚(32秒6)を繰り出して勝ち馬から0.1秒差まで迫った。新馬戦はこの東京芝1600m戦で、上がり3Fこそ2位だったが、1番人気に応えて2着に0.2秒差で勝ち上がっている。
ダノンプレミアムは初戦が阪神1800mと、左回りの経験がないことがネックだが、1番人気に応え、しかも2着に0.7秒差をつける圧勝劇。上がり3Fもメンバー中2位にまとめている。そのダノンプレミアムの新馬戦では5着に敗れたが、続く2戦目(中京1600m)を上がり3F最速、2着に0.4秒差で快勝してきたシュバルツボンバーも相手候補に。
結論
◎ステルヴィオ
△エングローサー
△カーボナード
△テンクウ
△ダノンプレミアム
△シュバルツボンバー
久光TM
凱旋門賞(GI)
払戻金 19万1600円
的中買い目を見る
土屋(競友)
毎日王冠(GII)
払戻金 16万4600円
的中買い目を見る
持木TM
スプリンターズS(GI)
払戻金 11万0430円
的中買い目を見る
菅TM
キーンランドC(GIII)
払戻金 114万8250円
的中買い目を見る