3歳牝馬ソウルスターリングの信頼度を、データ班が徹底解析
天皇賞(秋)の前哨戦、毎日王冠。過去の歴史を紐解くと、GIレベルの好メンバーが集結し、前哨戦とは思えない程の好勝負が繰り広げられてきた伝統の一戦。注目を集めるソウルスターリングへのジャッジは?
ソウルスターリングは買い?
なんと言っても今年最大の目玉はオークスを勝った3歳牝馬ソウルスターリングの参戦。この馬の馬券的位置付けを決めないことには話は進まないだろう。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔2.3.0.6〕
4歳〔3.4.3.17〕
5歳〔3.2.1.34〕
6歳〔1.1.3.17〕
7~8歳〔1.0.3.25〕
3歳馬は約半数が馬券に絡んでいるものの、3着馬がゼロとやや極端な結果に。また、馬券に絡んだ5頭を調べると、ポイントはやはりGIでの実績になる。
毎日王冠で好走した3歳馬(過去10年)
2010年1着 アリゼオ 皐月賞3番人気5着
2010年2着 エイシンアポロン 朝日杯FS2番人気2着
2011年2着 リアルインパクト 安田記念9番人気1着、NHKマイルC4番人気3着
2012年1着 カレンブラックヒル NHKマイルC1番人気1着
2012年2着 ジャスタウェイ NHKマイルC4番人気6着
まずはGIで5着以内に好走したことがあるかどうか、なければ最低でもGIで5番人気以内。馬券を外した3歳馬を見ると、そもそもがGI未出走の馬もいて、GI実績が大きなポイントか。ソウルスターリングは兎も角、同じ3歳馬のウインブライト、ダイワキャグニーは割引きだろう。
前走でGIを勝っていた馬は過去10年で〔1.3.0.3〕。思いの外、微妙な成績ではあるが、その前走のGIを0.3秒差以上で勝っていた馬は〔1.1.0.0〕、前走のGIで1番人気なら〔2.1.0.0〕。サンプルこそ少ないが好走率は抜群で、少なくとも連軸としては信頼の息に達している。
ソウルスターリングを負かすなら…
天皇賞(秋)の前哨戦ということで、過去10年のうち半数の5年はこの毎日王冠から天皇賞(秋)の勝ち馬が出ているだけに、ここで格好を付けないことには本番への見通しも立たないだろう。
前走レース別成績(過去10年)
エプソムC〔3.0.2.7〕
安田記念〔1.3.0.21〕
ダービー〔1.1.0.2〕
関屋記念〔0.2.0.4〕
OP特別〔0.0.1.4〕
GIII〔3.2.4.41〕
GII〔1.2.2.12〕
GI〔4.6.3.37〕
次は「ソウルスターリングを負かすなら」という視点で少し考えてみたい。連対馬の半数を占めているのが前走・GI組。ここが中心になるが、毎日王冠の勝ち馬には東京での1着(10頭中9頭)や芝1800mでの1着(10頭中8頭)といった実績があった。さらに、同年に重賞勝ち(10頭中8頭)というデータもある。前述の3歳馬ウインブライトを除けば、これをクリアしたのはソウルスターリング以外にサトノアラジンしかいない。彼女を負かすなら、安田記念でGIタイトルを奪取したサトノアラジンだろう。
相手は絞って勝負したい
初の重賞挑戦だった安田記念で0.1秒差の4着に好走したグレーターロンドンだが、当レースの過去10年では前走のGIで2~5着に好走していた馬が〔1.0.1.11〕とやや期待を下回る結果なのは気になるところ。また、2~3着馬の20頭中16頭は重賞勝ち馬で、例外4頭には重賞2~3着の実績があったという点も不安材料。
同じく重賞未勝利の馬なら、エプソムC~新潟記念と連続で2着に好走しているアストラエンブレムの方が買いか。馬券に絡んだ前走GIII組は9頭中7頭が前走連対馬。また、前走で1番人気に推されていた馬は〔2.1.1.5〕とまずまずの成績。押えるならコチラが先か。
一方、「ディープインパクト産駒」に焦点を当てて考えてみると、東京芝1800mでは4歳馬が〔13.8.7.50〕に対して5~8歳が〔6.5.10.82〕と成績がダウン。また、500キロを超す大型馬だと〔13.8.8.30〕と50%近い複勝率になり、500キロ未満のグループよりも高い好走率を誇る。押さえ候補としては、500キロ台の4歳馬マカヒキに期待してみたい。
結論
◎ソウルスターリング
○サトノアラジン
△アストラエンブレム
△マカヒキ
土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
アルゼンチン共和国杯(GII)
払戻金 13万3200円
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土屋(競友)
BCクラシック(米国GI)
払戻金 11万2100円
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田崎TM
京王杯2歳S(GII)
払戻金 12万1590円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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