GI昇格ホープフルSは混戦模様 データ班、今年最後の◎は穴馬に!
昨年は勝ち馬レイデオロがダービー馬へ登り詰め、今年からGIへ昇格したホープフルS。来春のクラシックを目指す若駒達の戦いをデータ班はどうジャッジする?
初戦のパフォーマンスがポイント
モーリスの全弟ルーカスの出る・出ないで一騒動あったが、最終的には同馬も含めて17頭がエントリー。GII昇格後、なかなかパッとした活躍馬が出現しなかったホープフルSだが、ダービー馬レイデオロの出現によって風向きも変わったか。まずはGII昇格後の過去3年の勝ち馬について振り返ってみよう。
ホープフルSの勝ち馬(過去3年)
2014年 シャイニングレイ
→新馬戦(京都芝2000m) 2番人気1着(0.6秒差) 上がり3F1位
2015年 ハートレー
→新馬戦(東京芝2000m) 1番人気1着(0.2秒差) 上がり3F1位
2016年 レイデオロ
→新馬戦(東京芝2000m) 1番人気1着(0.2秒差) 上がり3F1位
3頭の共通点はデビュー戦で芝2000mを走り、0.2秒差以上の着差をつけて勝利。上がり3Fも最速であること。レイデオロは次戦の500万も勝って臨んでいたが、キャリアの有無よりも新馬戦の勝ちっぷりに注目したい。
この共通点から推せるのはステイフーリッシュ。デビュー戦は中京芝2000mで3番人気だったが、楽に抜け出して後続に0.4秒差、上がり3Fも最速をマーク。ステイゴールド産駒というのも、中山芝2000mという舞台にとっては好都合。
中山芝2000mの種牡馬別成績(2014年の馬場改修以降)
ディープインパクト〔25.16.16.108〕→トライン
ステイゴールド〔16.15.23.140〕→ステイフーリッシュ
ハーツクライ〔14.10.12.105〕→タイムフライヤー、フラットレー、ナスノシンフォニー
ハービンジャー〔13.12.7.96〕
キングカメハメハ〔13.10.13.71〕
一方、成績トップのディープインパクト産駒、トラインも侮れない。芝1800mの新馬戦を勝ったばかりだが、その新馬戦は1番人気に応えて後続に0.5秒差をつけ、上がり3Fも最速。実績馬に人気が集まるここは馬券妙味も十分だ。
重賞実績馬は不振
ラジオNIKKEI杯2歳S時代も含めて、実績面について考えてみると、ホープフルSになってからの3年間はやや傾向が変わった様子。
ホープフルSの重賞実績馬(ラジオNIKKEI杯2歳S時代含む)
- 重賞3着以内の実績あり〔2.3.1.12〕→ホープフルS限定〔0.1.0.8〕
- 重賞勝ち馬〔1.1.1.1〕→ホープフルS限定〔0.1.0.2〕
意外にも重賞で既に実績を残している馬が振るわず。そうなると、人気所のタイムフライヤーやルーカスといった馬達は割り引き。その一方、ホープフルSになってから唯一馬券に絡んだのが、2015年2着のロードクエスト。同馬はマイル戦の新潟2歳Sを快勝しており、同様にマイル重賞のデイリー杯2歳Sを勝っているジャンダルムは押さえておきたい。
前走1着馬の勢いに期待
過去3年の1~3着馬は全て前走1着馬。その前走の内訳は新馬戦が3頭、未勝利戦が2頭、そして500万以上のレースだった馬が4頭と最も多い。特に前走・500万以上のレースで1着だった馬は過去3年で〔1.2.1.3〕と高い好走率。重賞実績馬よりも、前走を勝って勢いに乗っている馬を狙うのがベターか。前述のジャンダルム以外では以下の2頭が浮上。
サンリヴァル 2戦2勝 前走・芙蓉S(OP・中山芝2000m)1着
ジュンヴァルロ 2戦2勝 前走・黄菊賞(500万・京都芝2000m)1着
特にサンリヴァルは前走でこの舞台を経験しているし、そこで負かしたファストアプローチは札幌2歳Sの2着馬で、先の朝日杯FSでも2着と0.1秒差の6着。また、鞍上の田辺Jも今年の中山でトップの勝ち鞍をマーク。〔47.37.25.169〕で連対率30.2%も立派な数字。侮れない1頭だ。
結論
◎ステイフーリッシュ
○トライン
△ジャンダルム
△サンリヴァル
△ジュンヴァルロ
持木TM
スプリンターズS(GI)
払戻金 11万0430円
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土屋(競友)
シリウスS(GIII)
払戻金 47万3000円
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菅TM
キーンランドC(GIII)
払戻金 114万8250円
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