とにかく荒れるフェアリーS 波乱の主役候補はこの5頭!

重賞データ攻略
フェアリーS

 2009年から年明けに時季を移し、3歳牝馬のマイル重賞として定着。以降の過去9回のうち、2桁人気馬が馬券に絡まなかった年は1度だけ。波乱必至の一戦にデータ班はどう斬り込む?

波乱の歴史は今年も続く?

 昨年も10番人気馬が勝利したように、とにかく荒れるレース。キャリアの浅い牝馬同士ということもあり、馬券的にも難しい選択を迫られそうだ。

人気別成績(過去9年)
1番人気〔3.1.1.4〕
2番人気〔0.1.2.6〕
3番人気〔2.0.1.6〕
4~6番人気〔0.2.2.23〕
7~9番人気〔0.2.2.23〕
10番人気以下〔4.3.1.55〕

 10番人気以下の激走がとにかく目立つ。ただし、12番人気以下が〔0.1.0.44〕、単勝オッズ100倍以上が〔0.0.0.24〕なので、何でも良い訳ではない。

東西別成績(過去9年)
関東馬〔8.8.6.99〕
関西馬〔1.1.3.18〕

 関西馬の参戦はそもそもが少ないが、馬券に絡んだ5頭中4頭は4番人気以内。上位人気に推されるような馬には要注意。

臨戦過程は何処からでも

 このレースが年明けのマイル戦になった当初は阪神JFから臨んできた馬が活躍していたが、2013年を最後に馬券に絡んだ馬はゼロ。臨戦過程も問わない傾向になり、新馬・未勝利勝ち直後や、500万での敗戦からの巻き返しも目立つ。

前走クラス別成績(過去9年)
新馬〔2.3.0.17〕
未勝利〔1.2.3.22〕
500万〔2.4.4.50〕
OP特別〔0.0.1.8〕
GII・GIII〔1.0.0.6〕
GI〔3.0.1.13〕

 阪神JFから馬券に絡んだ4頭について掘り下げると、4頭は阪神JFで6~9着、勝ち馬から0.7~1.1秒差。それでいてフェアリーSでは3番人気以内に支持されていた。メンバーで唯一の阪神JF組のサヤカチャンだが、阪神JFでは1.5秒差の14着。手は出しづらい。

 また、OP・重賞組は不振傾向が強いが、昨年はアルテミスS13着から臨んだライジングリーズンが勝利。同馬は今回と同じ中山1600mの新馬戦を勝ち上がっており、アルテミスS4着のトロワゼトワルはその経験値の面で不安が残る。

 次に各ステップのポイントを整理してみよう。

新馬戦組

  • 東京の芝マイル戦でデビュー(5頭中4頭)
  • 上がり3F33秒9~34秒3(上記の4頭全て)

未勝利戦組

  • 前走4角5番手以内(6頭全馬)
  • 前走上がり3F2位以内(6頭全馬)

500万組

  • 前走1600m以上(10頭中8頭)
  • 前走3着以内(10頭中6頭)→残り4頭は前走6着以下、かつ勝ち馬からの着差が1.0秒未満

 新馬戦組からは東京のマイル戦で上がり3F33秒5をマークして勝ち上がったレッドベルローズ、未勝利戦組からは先行策から上がり3F最速、後続に5馬身差圧勝のテトラドラクマをそれぞれピックアップ。

 前走・500万組からは1600m戦のひいらぎ賞で3着に好走したグランドピルエット、同じく1600mの白菊賞で2着のスカーレットカラーがまずは浮上。穴候補にはその白菊賞で0.9秒差の8着に敗れているハトホルか。新馬戦のパフォーマンスを改めて見直したい。

ハトホル

大穴候補として浮上したハトホル(橙帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

結論

レッドベルローズ
テトラドラクマ
グランドピルエット
スカーレットカラー
ハトホル

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