大暴挙? 内枠有利の京都金杯で、データ班は外枠馬に◎
昨年はエアスピネル、ブラックスピネルの「スピネル丼」で決着。勝ったエアスピネルは先のマイルCSでも2着と、マイル路線で存在感を示したが、今年もニュースター候補は現れるか?
とにかく内枠が有利
開幕週ということがこれ以上ない要因だが、内枠が圧倒的有利なレース。
枠順別成績(過去10年)
1枠〔3.3.1.13〕
2枠〔2.1.1.16〕
3枠〔1.3.3.13〕
4枠〔3.1.2.14〕
5枠〔1.0.2.17〕
6枠〔0.0.0.19〕
7枠〔0.1.0.21〕
8枠〔0.1.1.21〕
1~4枠が〔9.8.7.56〕、5~8枠が〔1.2.3.78〕。5枠の成績は決して悪くなく、6~8枠にまで絞ると〔0.2.1.61〕なので、外枠はかなり不利。ただし、今年は13頭立て。例年は16~18頭立てであることを考えると、今年はそれほど内外の有利不利はないかもしれない。
前走はマイル以上が理想
各馬のステップはマイルCSや阪神C、OP特別から臨む馬など、GIIIらしく多彩。そこで気を付けたいのは前走の距離だ。
前走レース別成績(過去10年)
マイルCS〔1.2.1.12〕
チャレンジC〔1.1.0.6〕
リゲルS〔1.0.0.8〕
阪神C〔0.2.4.19〕
前走距離別成績(過去10年)
1400m〔0.2.5.30〕
1600m〔5.3.3.52〕
1800m〔4.5.0.28〕
距離延長〔0.2.5.33〕
距離短縮〔5.5.2.49〕
距離延長で臨む馬が不振傾向。特に、阪神C以外の距離延長組は〔0.0.1.14〕なので、割り引いて考える必要がある。また、前年のマイルCS出走馬が〔2.3.3.16〕だが、そこで勝ち馬から0.5秒差以内に健闘していれば〔2.2.2.5〕と半数以上が馬券に絡む計算。昨年のマイルCSでともに0.3秒差だったブラックムーン、クルーガーは馬券の軸候補に。
実績面のポイントは3つ
京都金杯の連対馬を振り返ると、実績面では以下の3つがポイント。
京都金杯連対馬のポイント(過去10年)
- 京都芝外回りで1着(20頭中17頭)
- 芝1600mで1着(20頭中16頭)
- 重賞3着以内(20頭中15頭)
特に、京都の外回りでの実績は必須とも言え、例外の3頭中2頭は出走自体が1度だけ、残る1頭は5戦して2着が3回という馬だった。一方、斤量面では前走からの増減に注目。
斤量増減別成績(過去10年)
前走と同斤量〔4.5.2.51〕複勝率17.7%
前走から斤量減〔3.2.5.64〕複勝率13.5%
前走から斤量増〔3.3.3.19〕複勝率32.1%
馬券対象になった馬の数ではどれも互角だが、前走から斤量増の組が最も好走率が高い。また、57キロ以上のハンデを背負った馬が〔5.6.3.29〕と安定した成績だが、そのうち8番人気以下が〔0.1.0.13〕、7番人気以内だと〔5.5.3.16〕。ハンデが重くても人気には逆らいづらい傾向にある。
データ班の本命は…
◎は大外枠でもクルーガー。マイルCSでは7着だったが、勝ち馬から0.3秒差なら胸を張れる。今回は前走からプラス0.5キロ、更に言えば実際にこのコースでGII・マイラーズCを勝っているというのも素直に評価したい。
○は同じくマイルCSで0.3秒差の6着だったブラックムーン。間にリゲルS(58キロを背負って5着)を挟んだのは気になるところだが、大きな差はない。以下、△には前述の実績面のポイントをクリアしたアメリカズカップ、キョウヘイ、ダノンメジャー、レッドアンシェルをマーク。
結論
◎クルーガー
○ブラックムーン
△アメリカズカップ
△キョウヘイ
△ダノンメジャー
△レッドアンシェル
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