人気のディープ産駒は軽視 函館2歳Sを血統データで攻略

【データで勝つ!重賞レース完全攻略】
ダービー翌週から始まった2歳戦もいよいよ重賞へ。函館2歳Sは血統で明暗が分かれる結果に?難解なハンデ重賞、中京記念も徹底攻略!

重賞データ攻略
函館2歳S中京記念

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函館2歳S

 3年前から日程が前倒しされて7月に施行されるようになった。最終週であることに変わりはないが、前哨戦だったラベンダー賞がなくなり、やや難易度が増した印象。特に地方馬に関しては、過去3年で〔0.0.0.7〕という成績で、芝適性を試す機会がないのはやはりマイナスである。という訳で、過去3年のデータを中心に考えてみたい。

 函館で勝ち上がった馬が〔3.3.1.24〕なのに対して、東京・阪神組が〔0.0.2.5〕であるから、連対馬は前走・函館組から選ぶのが妥当だろう。また、前走がダートだった馬は〔0.0.0.11〕と苦戦しており、潜在的な芝適性があったとしても、手は出しにくい。

 血統的にはサンデーサイレンスの直系が不振。この3年間で馬券に絡んだのが2013年3着のトーセンシルエットのみ。過去10年まで遡っても、他に馬券に絡んだのはスペシャルウィーク産駒が2頭いるくらいである。今年は有力どころにディープインパクト産駒やダイワメジャー産駒が目立つが、血統的には強くは推せない。

 逆に、活躍している血統といえば、ノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系。前述のトーセンシルエットと一昨年の勝ち馬クリスマスを除けば、馬券になったのは、このどちらかに限られる。ちなみにクリスマスは父バゴ自身の母がノーザンダンサー系×ミスタープロスペクター系である。

 もうひとつ、今年の出馬表と過去の出馬表を見比べていて気付いたことがある。それは初戦を逃げ切っていた馬の数だ。主に逃げ・先行馬で決着した昨年と一昨年は、前走が函館の芝だった馬がそれぞれ9頭。そのうち逃げ切り勝ちを収めていたのが半数以上の5頭と6頭だった。それに対して、4角11番手の2頭で決まった3年前は10頭が前走で函館の芝を走り、逃げ切っていたのは1頭だけ。函館の2歳戦全体の傾向が函館2歳Sに直結している可能性も否定できない。

 さて、今年はと言うと、前走が函館の芝だったのが10頭。そのうち逃げ切っていたのは2頭だけ。となれば、3年前のように差し馬が上位を占める展開も十分に考えられる。

 以上のポイントをまとめると、

  • 函館で新馬・未勝利勝ち
  • ノーザンダンサー系・ミスタープロスペクター系
  • 差し有利

 開幕週に4角3番手から前を差し切ったアルマククナを筆頭に、7枠14番なら無理に前には行かなさそうなオデュッセウスレディトリスコスモフレンチを狙いたい。

結論

アルマククナ
オデュッセウス
レディトリス
コスモフレンチ

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