一昨年と同じ結末!? 阪神牝馬Sはローテ合致の2頭に◎○

重賞データ攻略
阪神牝馬S

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 ヴィクトリアマイルの前哨戦、阪神牝馬S。昨秋、果敢な挑戦を続けたオークス馬ソウルスターリング、昨年のマイル女王アドマイヤリード、そして勢いある上がり馬達が阪神マイルで激突する!

過去2年の傾向は?

 2016年から1400m→1600mへと施行距離が延びた阪神牝馬S。過去10年を振り返ると、1番人気が〔3.2.0.5〕と難解さが目立つが、1600m開催での過去2年は共に1番人気馬が連対中。まずはこの近2年について考えてみよう。

2016年
2番人気1着 スマートレイアー 前走・東京新聞杯 5番人気1着
1番人気2着 ミッキークイーン 前走・ジャパンカップ 3番人気8着
5番人気3着 ウインプリメーラ 前走・京都牝馬S 3番人気3着

2017年
1番人気1着 ミッキークイーン 前走・有馬記念 7番人気5着
3番人気2着 アドマイヤリード 前走・飛鳥S(1600万) 2番人気1着
4番人気3着 ジュールポレール 前走・うずしおS(1600万) 1番人気1着

 一昨年の1、3着馬は牡馬相手にマイル重賞勝ち。2年連続で連対したミッキークイーンはGI勝ちの実績馬。昨年の2、3着馬は1000万~1600万、500万~1000万~1600万と連勝中で、昇級初戦ながら上位人気に推されていた。

 この6頭に共通するのは芝1600mで1着があり、なおかつ芝1800m以上でも1着があること。当レースが1600m戦になったことで、以前よりも距離実績、それも少し長めの距離にも対応できる裏付けが必要になったとも考えられる。

やはり4歳馬強し

 先週の大阪杯でも4歳が強いと書いたが、その4歳世代が上位3頭を占めた。牝馬路線も同様で、1600万以上の牝馬限定戦における世代別成績は以下の通り。

世代別成績(今年行われた1600万以上の牝馬限定戦)
4歳世代〔4.2.1.16〕
5歳世代〔1.2.3.17〕
6歳世代〔0.1.1.17〕

 やや手薄な戦力構成だった愛知杯こそ4、5着に留まったが、それ以外のレースは全て4歳馬が制している。ワンパターンな狙いだが、1着候補には4歳馬を中心に考えたい。

実績面のポイントは?

 このレースが1600mになってからとそれ以前を比べると、今後は実績面の条件もより厳しく求められてきそう。過去10年の連対馬の実績面の共通点は以下の通り。

阪神牝馬S連対馬のポイント(過去10年)

  • 重賞3着以内(20頭中15頭)
  • 阪神芝で3着以内(20頭中16頭)
  • 今回5番人気以内(20頭中15頭)

 以前は中穴クラスがポンと好走するケースも見られたが、1600mになってからの2年は3番人気以内での決着で、馬連配当は350円と820円。あまり大振りは出来ない。

 一方、前走が1600万だった馬は過去10年で〔4.2.2.27〕と、好走例は多い。好走の条件としては前走3番人気以内〔3.2.1.9〕、0.1秒差以上で勝利〔3.1.2.6〕の2つか。

女王の復権へ

 ◎はソウルスターリング。ジャパンC4番人気7着からの臨戦は一昨年2着のミッキークイーンとほぼ同じ。しかもルメールJが騎乗する前年のオークス馬という点も同様だ。昨秋は一線級の牡馬を相手に戦ったが、やや距離も長かったか。同馬はオークス勝ちがあるとはいえ、フランケル産駒は2000m以上で〔2.0.1.5〕、1600mだと〔6.1.4.9〕。マイル戦で真価を発揮するだろう。

ソウルスターリング

昨秋不振だったソウルスターリングの復活は(撮影:日刊ゲンダイ)

 ○には同じく4歳のリスグラシュー。エリザベス女王杯→東京新聞杯1着という臨戦過程はこれまた一昨年の勝ち馬スマートレイアーと同じである。ソウルスターリングとは4度対戦して1勝3敗だが、桜花賞で先着したように逆転が不可能というわけではない。何より阪神コースとの相性は抜群。

 押さえには昨年の2、3着馬アドマイヤリードジュールポレール。両馬は昨年のヴィクトリアマイルでも1、3着と結果を残しており、4歳世代に対抗しうる5歳馬でもある。特にジュールポレールは当レース〔3.3.2.8〕というディープインパクト産駒。

 1600万勝ち直後のグループからは、先ほど挙げた前走3番人気以内、0.1秒差以上で勝利の2つをクリアし、1600mだけでなく1800m以上でも勝利経験のあるミエノサクシードレッドアヴァンセの2頭を狙ってみたい。

結論

◎ソウルスターリング
○リスグラシュー
△アドマイヤリード
△ジュールポレール
△ミエノサクシード
△レッドアヴァンセ

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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