アンタレスSの勝ち馬は「距離短縮組」から 阪神に移って傾向さらに強く
皐月賞の裏で行われるダート中距離のGIII・アンタレスS。ダートで5戦全勝のグレイトパールを筆頭に、新旧様々な顔触れが揃った。砂上の星に輝くのはどの馬か?
基本は関西馬、4~6歳
以前はもう1週後の京都開催で行われていたが、2012年からこの阪神開催に移動。とはいえ距離はそのままで、そう大きく傾向が変わった様子もない。
東西別成績(過去10年)
関東馬〔0.2.1.23〕
関西馬〔10.8.9.100〕
年齢別成績(過去10年)
4歳〔3.5.4.28〕
5歳〔5.2.1.31〕
6歳〔2.1.4.36〕
7歳〔0.2.1.21〕
狙い目の中心は関西馬、4~6歳。これに当てはまるのは出走馬の半数にあたる8頭だ。
距離短縮組が強い
前走のステップ別成績は以下の通り。
前走レース別成績(過去10年)
名古屋大賞典〔3.3.0.7〕
仁川S〔2.0.0.8〕
マーチS〔0.4.2.52〕
1600万〔1.0.0.18〕
OP特別〔4.0.1.23〕
GII・GIII〔1.4.5.57〕
GI〔1.2.1.8〕
交流重賞〔3.4.3.20〕
前走距離別成績(過去10年)
1800m〔3.5.6.71〕
距離延長〔1.1.1.20〕
距離短縮〔6.4.3.35〕
名古屋大賞典(ダ1900m)といった距離短縮組の活躍が目立つ。前走・1800m組も決して悪くないが、距離短縮組の連対率20.8%に対してこちらは連対率9.4%に留まっている。
阪神移設後の勝ち馬の傾向は?
アンタレスSが阪神に移ってからの過去6年、勝ち馬に関しては上記の距離短縮組、という傾向がより強くなっている。
アンタレスSの勝ち馬(過去6年)
2012年 ゴルトブリッツ 前走・仁川S(阪神ダ2000m)1着
2013年 ホッコータルマエ 前走・名古屋大賞典(名古屋ダ1900m)1着
2014年 ナムラビクター 前走・仁川S(阪神ダ2000m)1着
2015年 クリノスターオー 前走・チャンピオンズC(中京ダ1800m)8着
2016年 アウォーディー 前走・名古屋大賞典(名古屋ダ1900m)1着
2017年 モルトベーネ 前走・名古屋大賞典(名古屋ダ1900m)4着
前走で長目の距離を走り、なおかつ好走した馬が勝利に近い。2015年のクリノスターオーは3走前にシリウスS(阪神ダ2000m)を勝っているし、昨年のモルトベーネは前走の名古屋大賞典が1番人気4着、2走前のアルデバランS(京都ダ1900m)を勝利している。つまり、過去6年の勝ち馬は全て近走のダート1900m~2000m戦で勝利経験のある馬ということ。
前走の仁川Sを制したナムラアラシ、1年近い休み明けだがグレイトパールもこのパターンに当てはまる。牝馬のマイティティーも該当馬だが、こちらはOP以上の牡馬との対戦で実績がない。順調度&阪神4勝の相性の良さを加味して、ナムラアラシを中心に考えたい。
OPでの実績は必須
過去10年の連対馬20頭中17頭にはOP勝ち、もしくは中央の重賞で2着以内の実績があった。当レースの好走には実績も重要で、準OP勝ち直後の馬が振るわない理由もここにある。
これに冒頭で述べた「関西馬」「4~6歳」を合わせると、クインズサターン、トップディーヴォ、ミツバ、ロンドンタウンの4頭が浮上。相手候補はこの4頭で。
結論
◎ナムラアラシ
○グレイトパール
△クインズサターン
△トップディーヴォ
△ミツバ
△ロンドンタウン
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