エポカドーロが波乱演出で、ダービー18頭の想定オッズは「大混戦」

雨の影響を受けた牡馬クラシック1発目の皐月賞は、位置取りが明暗を分ける展開になった。2歳王者ダノンプレミアムが不在の中、激闘を制したのはオルフェーヴル産駒の伏兵のエポカドーロ。混沌としてきたダービー戦線、予想オッズの変動は?

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皐月賞

黄金時代の到来か? まずは1冠目 エポカドーロ

4/15(日) 中山11R 皐月賞(GI) 芝2000m
エポカドーロ 牡 馬体重:492kg(±0)
騎手:戸崎圭 厩舎:(栗) 藤原英
生産:田上徹
馬主:ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
父:オルフェーヴル
母:ダイワパッション(フォーティナイナー)
初勝利時の評価:★★★★★ 5点〔1600万クラス〕

前3頭が後続を離して進む展開で、エポカドーロはそこから離れたグループの先頭をキープ。前後半1000mのタイムが59秒2-61秒6だったが、第2集団はスロー~平均的なペースであったと言える。直線は馬場の真ん中からやや外目を選択すると、力強い末脚を披露して一冠目を奪取した。勝ち馬の直後を進んだサンリヴァルが2着、先行集団から粘りを見せたジェネラーレウーノが3着。ワグネリアンやステルヴィオなど、人気所の差し・追い込み勢にとっては馬場や展開など、厳しい条件が揃った印象もある。

エポカドーロ

力強い伸び脚で抜け出したエポカドーロが1冠目を制す(撮影:日刊ゲンダイ)

長所

第2集団の先頭で自身も逃げているかのような競馬をしたが、これは前走のスプリングSと同様。母が1200mで3勝の短距離馬、父オルフェーヴルという血統から、どこか「危うさ」を感じさせるが、レースぶりを見る限り距離への不安はない。2400mのダービーでもしっかりと力を出し切れるだろう。

短所

先行力と総合的な能力でここまで勝ち上がってきたが、切れ味勝負となるとややトーンダウン。ここ2戦のようにある程度ペースが流れてくれれば問題はないが、東京コースの直線勝負が向くかどうかは未知数な部分もある。

日本ダービー 想定単勝オッズランキング

(→)1番人気 ダノンプレミアム 4.0倍
(↑)2番人気 ブラストワンピース 5.3倍
(↑)3番人気 エポカドーロ 8.0倍
(↑)4番人気 キタノコマンドール 8.4倍
(↓)5番人気 ステルヴィオ 12.3倍
(↓)6番人気 ワグネリアン 12.5倍
(↑)7番人気 グレイル 16.0倍
(↑)8番人気 ジェネラーレウーノ 17.0倍
(↓)9番人気 オウケンムーン 22.2倍
(↑)10番人気 サンリヴァル 23.5倍

(↓)13番人気 ジャンダルム 36.4倍
(↓)14番人気 タイムフライヤー 44.4倍
(↑)15番人気 アイトーン 47.1倍

皐月賞の結果を受け、二冠目ダービーのオッズは大混戦の状態となった。騎手変更や調整過程など、些細なことで人気が入れ替わることも十分考えられる。また、今後行われるダービートライアルやNHKマイルカップ、京都新聞杯の結果も注視していきたい。

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