し列な権利争いを制したゴーフォザサミット ダービーでの人気は…

本番と同じ東京芝2400mで行われた青葉賞は、ここ2戦振るわなかったゴーフォザサミットが鮮やかに抜け出し、ダービーへの切符を手にした。藤沢和師の2年連続Vと蛯名Jの悲願達成が懸かるダービーでの想定オッズは如何に。

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青葉賞

兄が辿り着けなかった大舞台へ ゴーフォザサミット

4/28(土) 東京11R 青葉賞(GII) 芝2400m
ゴーフォザサミット 牡 馬体重:496kg(-4)
騎手:蛯名 厩舎:(美) 藤沢和
生産:矢野牧場
馬主:山本英俊
父:ハーツクライ
母:ラグジャリー(Storm Cat)
初勝利時の評価:★★★★★ 5点〔1600万クラス〕

敗れたここ2戦と比べると、スタートでスムーズにポジションを取れたことが大きかったか。好位に陣取って手応え良く追走し、直線も余裕を持っての仕掛けから抜け出して快勝。昨年、悲願のダービー制覇を果たした藤沢和厩舎だが、今年は蛯名Jの悲願成就となるか。2馬身差の2着にはエタリオウ。勝ち馬とは決め手の差が浮き彫りになった印象で、権利は確保したが本番では苦戦も覚悟だろう。

ゴーフォザサミット

本番でも蛯名Jの騎乗継続が決まっているゴーフォザサミット(黄帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

長所

これまでのレースを振り返ると、前半が忙しくない長目の距離は合っているようで、ハーツクライ産駒らしさが発揮されたレースだった。半兄ショウナンマイティ(大阪杯)を見ると、成長力のある血統。藤沢和厩舎は青葉賞Vからのダービー2着が2回(02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイ)ある。本番でも侮れない勢力になりそうだ。

短所

昨今のクラシック戦線では、本番よりも短い距離の前哨戦&ゆとりを持ったローテーションで臨む馬が好走傾向にあり、本番と同じ2400m戦を走り切ったダメージがどう出るか。また、今回のレースぶりは「ハマった」という印象が強い。半兄ショウナンマイティのような善戦マンの血が騒ぎ出す可能性もあるだけに、勝ち馬候補としては考えるのは少し怖い気がする。

日本ダービー 想定単勝オッズランキング

(→)1番人気 ダノンプレミアム 3.9倍
(→)2番人気 ブラストワンピース 5.7倍
(↑)3番人気 キタノコマンドール 8.0倍
(↓)4番人気 エポカドーロ 8.6倍
(↑)5番人気 ゴーフォザサミット 11.6倍

(NEW)12番人気 エタリオウ 29.6倍

青葉賞の勝ち馬ゴーフォザサミットは5番人気にランクアップ。皐月賞組との比較は難しいが、人気はこのあたりに落ち着くのではないだろうか。権利確保も2馬身差をつけられたエタリオウはこの順位まで。

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