メンバー揃った京都新聞杯は、近5年のトレンドを重視
関西発のダービー最終便、京都新聞杯。優先出走権の付与はないが、ここで賞金加算が叶えば大舞台への道筋も開ける。ウオッカの息子タニノフランケルを筆頭に、良血馬・素質馬が揃った一戦をデータ班はどうジャッジする?
上位人気は堅実駆け
2013年の勝ち馬キズナがダービーを制覇、2015年の勝ち馬サトノラーゼンはダービー2着。このレースの勝ちっぷり如何では、本番でも侮れない存在になりそう。まずは人気別成績から見ていきたい。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔3.2.2.3〕
2番人気〔3.3.0.4〕
3番人気〔3.1.0.6〕
4~5番人気〔1.0.3.16〕
6~10番人気〔0.4.4.42〕
11番人気以下〔0.0.1.52〕
勝ち馬の10頭中9頭までが3番人気以内。連対馬も10頭中6頭がここから出ている。上位人気馬がある程度堅実に走る傾向があり、馬連平均配当も2254円と比較的穏当。ただし、相手候補に関しては穴傾向もあるだけに、3連系の馬券を買う場合は少し気をつけたい。
ある程度のキャリアは必要
クラシック戦線ではキャリアが多すぎる(≠敗戦が多い)と好走率が下がる傾向にあるが、当レースではそのキャリアもある程度は必要な様子。
キャリア戦数別成績(過去10年)
1~2戦〔0.1.0.12〕
3戦〔0.1.1.19〕
4戦〔0.0.3.19〕
5戦〔7.2.3.20〕
6戦〔1.4.2.20〕
7~8戦〔2.2.1.18〕
9~10戦〔0.0.0.7〕
連対馬として考えるなら、キャリアは5~8戦くらいが望ましい。キャリア2~3戦で馬券に絡んだ馬は500万で2~3着があり、キャリア4戦だと500万1着があった。この点で言えばグローリーヴェイズ、フランツ、アルムフォルツァ、メイショウテッコンは相手候補として考えられそう。
近年のトレンドは…
前走のレース別成績は以下の通り。
前走レース別成績(過去10年)
皐月賞〔2.1.1.7〕
毎日杯〔2.0.1.5〕
若葉S〔0.2.0.2〕
500万〔6.6.4.57〕
未勝利〔0.0.1.34〕
未勝利勝ち直後は明らかに割引き。以前は皐月賞敗退からダービー出走を目指した馬の好走例も見られたが、近年は少し傾向も変わってきた。近5年では前走・毎日杯組が〔2.0.1.3〕、前走・500万組が〔3.4.2.28〕と、この2路線が主流。
毎日杯組の京都新聞杯好走馬(過去5年)
2013年 1番人気1着 キズナ 前走・毎日杯 1番人気1着
2015年 6番人気3着 アルバートドック 前走・毎日杯6番人気4着
2016年 1番人気1着 スマートオーディン 前走・毎日杯1番人気1着
毎日杯を勝って京都新聞杯に臨んだ2頭はともに1着。2015年の3着馬は2走前に500万を1番人気で勝利しており、今回のメンバーではシャルドネゴールドと同様のパターンと言える。
一方、前走・500万組は前走で芝2000m以上のレースを走り、3番人気以内で勝利していれば〔3.2.0.2〕と信頼度は高い。これをクリアしたのはアルムフォルツァ、タニノフランケル、ロードアクシスの3頭。また、前走で2着馬に0.3秒差以上の着差をつけて勝利していれば〔2.1.0.1〕となり、こちらはタニノフランケルとフランツが該当。
◎はタニノフランケルとして、相手候補にはシャルドネゴールド、アルムフォルツァ、グローリーヴェイズ、フランツ、ロードアクシスの5頭で勝負。
結論
◎タニノフランケル
△シャルドネゴールド
△アルムフォルツァ
△グローリーヴェイズ
△フランツ
△ロードアクシス
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