重賞格上げになった葵Sの、データ的攻略ポイントはどこか?

重賞データ攻略
葵S

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 今年からOP特別から重賞に格上げとなった新設重賞・葵S。勝てばサマースプリントシリーズへの参戦も見えてくる一戦。初代王者を巡る快速馬達の争いをデータで徹底検証!

関西馬&牝馬が優勢

 今年から重賞に格上げされ、日程は2週繰り下げられた。ここ2年はともに14頭だった特別登録の頭数も、今年は28頭に倍増。3歳の短距離路線の需要の高さを物語っている。ここでは葵Sが1200m戦で行われるようになってからの過去8年を整理していきたい。

東西別成績(過去8年)
関東馬〔1.1.3.25〕
関西馬〔7.7.5.65〕

牡牝別成績(過去8年)
牡馬・セン馬〔3.2.6.54〕
牝馬〔5.6.2.37〕

 基本的には関西馬。また、牝馬が強いレースでもあり、牡馬・セン馬の連対率7.7%に対して、牝馬は連対率22.0%。波乱度も高く、全体の複勝回収率は132%。つまり、全馬の複勝を買っても単純計算では儲かっていたというレース。

内枠有利なレースだが…

 枠順別の成績は以下の通り。

枠順別成績(過去8年)
1枠〔1.1.1.8〕
2枠〔3.1.0.8〕
3枠〔3.0.2.9〕
4枠〔0.1.0.13〕
5枠〔0.2.2.12〕
6枠〔1.2.2.11〕
7枠〔0.0.0.16〕
8枠〔0.1.1.14〕

 勝ち馬8頭中7頭までが1~3枠から出ている。2~3着に関しては真ん中辺りの枠がむしろ優勢だが、基本的には内枠有利。7~8枠は歓迎しづらい。ただし、今年から日程が2週繰り下がっている。その影響を受ける可能性にも注意しておきたい。

橘S組中心は変わらず?

 昨年、上位3頭を独占したように、前走・橘S組がこのレースの中心。当レースが2週繰り下がったのと連動して橘Sも2週繰り下がった。ゆえにこの点において大きな傾向の変化はなさそうだ。

前走レース別成績(過去8年)
橘S〔4.3.2.22〕
フィリーズR〔1.1.0.1〕
マーガレットS〔0.0.2.6〕
ファルコンS〔0.0.1.10〕
500万〔2.2.1.27〕
OP特別〔4.4.5.35〕
GIII〔0.0.1.13〕
GII〔2.1.0.7〕
GI〔0.1.1.7〕

 その橘S組のポイントはシンプルに着順と着差。馬券に絡んだ9頭中8頭までが前走5着以内、9頭全馬が勝ち馬から0.5秒差以内だった。これをクリアしているのはマドモアゼルゴールドクイーンペイシャルアスの3頭。

マドモアゼル

マドモアゼル(黄帽)をはじめとした橘S組は外せない(撮影:日刊ゲンダイ)

京都芝1200mで買える騎手&種牡馬

 葵S自体の傾向は今後変わっていくかもしれない、と考えると、次は京都芝1200mのデータを整理してみたい。

騎手別成績(京都芝1200m・2014年以降)
福永〔9.6.5.25〕→トゥラヴェスーラ
岩田康〔7.4.9.33〕→タイセイプライド
松山〔7.2.2.68〕→オジョーノキセキ
幸〔6.12.7.69〕
藤岡康〔6.3.3.44〕→アンヴァル

種牡馬別成績(京都芝1200m・2014年以降)
アドマイヤムーン〔11.9.10.56〕→アイアンクロー
ダイワメジャー〔10.9.13.87〕
サクラバクシンオー〔8.4.1.66〕
ヨハネスブルグ〔5.2.2.31〕→セイウンクールガイタイセイプライド
ショウナンカンプ〔5.0.2.17〕→ラブカンプー

 岩田康J騎乗のヨハネスブルグ産駒、タイセイプライドがまずは目に付く。OP2勝の実績は無視できない。もう1頭挙げるなら藤岡康J騎乗のアンヴァル。同馬のいる藤岡健厩舎は京都芝1200mで2014年以降〔4.3.2.5〕と抜群の相性を誇る。こちらも要チェック。

結論

マドモアゼル
ゴールドクイーン
ペイシャルアス
タイセイプライド
アンヴァル

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