今年も荒れるか函館記念 データ班は5頭をピックアップ
今週唯一の重賞レースはサマー2000シリーズの第2戦、函館記念。拮抗したメンバー構成によるハンデ戦と、今年も波乱の気配が漂う一戦だが、データ班が導き出した結論は…?
今年も波乱必至の様相?
過去10年のうち、2009年は札幌開催だったが、それ以外に変更点はない。振り返れば3年連続で2桁人気馬が2着に入り、一筋縄ではいかない難解なレース。まずは人気別の成績を見てみよう。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔0.2.0.8〕
2番人気〔2.0.1.7〕
3番人気〔3.0.0.7〕
4番人気〔4.0.0.6〕
5番人気〔1.0.1.8〕
6~10番人気〔0.5.8.37〕
11番人気以下〔0.3.0.55〕
こうして見ると、勝ち馬はすべて2~5番人気の範囲から出ており、単勝オッズは全て10倍未満。1着候補にはある程度の上位人気馬を考えたい。その一方でとにかく紐荒れ傾向が強く、中穴クラスの人気薄を積極的に拾っていきたい。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔0.0.1.2〕
4歳〔2.3.1.10〕
5歳〔3.1.4.29〕
6歳〔2.1.3.41〕
7歳以上〔3.5.1.46〕
7歳以上の高齢馬が8連対と活躍。好走馬は幅広い年齢層から出ており、狙いは絞りづらい。ただし、好走率の面で言えば4歳馬が連対率31.3%と一歩リードしている。
狙いは56キロか斤量増か
次にハンデと成績の関係について考えてみたい。
斤量別成績(過去10年)
53キロ以下〔0.3.1.24〕
54キロ〔3.0.1.26〕
55キロ〔1.2.4.22〕
56キロ〔5.2.2.27〕
57キロ〔0.1.2.16〕
57.5キロ以上〔1.1.0.11〕
トップハンデ〔0.2.0.8〕
斤量増〔3.0.0.14〕
増減なし〔4.3.3.45〕
斤量減〔3.7.7.69〕
勝ち馬の半数を擁する56キロが目に付くが、4歳馬が56キロだと〔1.2.1.2〕という成績。ここではカデナ、トリコロールブルー、ブレスジャーニーの3頭がこのパターン。
また、斤量増のグループが3勝を挙げているが、「前走で重賞勝ち」という馬が〔2.0.0.1〕と好成績。前走で新潟大賞典を勝ったスズカデヴィアスが56.5キロ→57キロ。当然、要注意だ。
巴賞組の好走目立つも…
全体的に臨戦過程はバラけているものの、巴賞組が過去10年で〔2.5.4.41〕。ただし、巴賞1着馬が〔0.1.0.9〕と苦戦傾向で、巴賞3~9着の馬が〔2.4.4.20〕と巻き返して好走するケースが大半。次に実績面に目を移すと、以下の3点がポイントになる。
函館記念連対馬のポイント(過去10年)
- 重賞5着以内もしくは0.5秒差以内(20頭中18頭)
- 右回りコーナー4つの芝1800m~2000mで連対(20頭中18頭)
- 近5走のいずれかで3着以内(20頭中17頭)
函館・札幌の洋芝で勝利経験があったのは連対馬の半数。洋芝実績はあるに越したことはないが、それほど必須という訳でもない。まずは上に挙げた3点を最低ラインとして馬券を考えたい。
種牡馬別成績(函館芝1800m~2000m、2014年以降)
ハービンジャー〔16.14.9.85〕→ナイトオブナイツ
ステイゴールド〔16.10.14.107〕→トリコロ-ルブルー
ハーツクライ〔14.5.7.66〕→ナスノセイカン
ディープインパクト〔12.21.12.97〕→カデナ
キングカメハメハ〔10.7.12.79〕→サクラアンプルール、スズカデヴィアス
騎手別成績(函館芝1800m~2000m、2018年)
藤岡佑〔4.1.1.1〕→エアアンセム
池添〔4.0.2.7〕→ナイトオブナイツ
ルメール〔2.3.3.5〕→トリコロールブルー
丸山〔2.1.0.12〕→ナスノセイカン
田中勝〔2.1.0.1〕
前述の4歳&56キロ勢からは人気でもトリコロールブルー。ステイゴールド産駒&ルメールJならポイントは高い。函館の洋芝に実績のあるハービンジャー産駒からはナイトオブナイツ。鬼門とも言える巴賞勝ち馬だが、池添Jの手腕が後押し。
前走・重賞1着→今回斤量増のスズカデヴィアスはキングカメハメハ産駒。不振傾向のトップハンデは同じキングカメハメハ産駒のサクラアンプルールなので、狙うならコチラか。その他では、今季好調の藤岡佑Jのエアアンセム、ハーツクライ産駒&丸山Jのナスノセイカンに注目。
結論
トリコロールブルー
ナイトオブナイツ
スズカデヴィアス
エアアンセム
ナスノセイカン
持木TM
スプリンターズS(GI)
払戻金 11万0430円
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土屋(競友)
シリウスS(GIII)
払戻金 47万3000円
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菅TM
キーンランドC(GIII)
払戻金 114万8250円
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