波乱度高い北九州記念は、牡馬と牝馬それぞれのハンデに傾向あり
過去に幾度となく波乱が起きているサマースプリントシリーズ第4戦、北九州記念。昨年も14、15番人気が馬券に絡み、3連単は100万超え。難解なハンデ重賞をデータ班はどう読み解く?
中穴に要注意
過去10年で1~3番人気がそれぞれ3連対ずつ。やや物足りない結果である。それに対して、ピンポイントで8番人気馬が5勝。単勝オッズ帯では10.0~19.9倍の間で6勝となっており、中穴馬を1着候補にするのも1つの手か。
4歳馬が一歩リード
波乱のハンデ重賞といえば高齢馬の激走を思い浮かべがちではあるが、当レースにいたってはあまりそういう傾向にはない。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔0.2.1.15〕
4歳〔4.5.4.19〕
5歳〔3.3.2.41〕
6歳〔2.0.2.36〕
7歳以上〔1.0.1.26〕
4歳馬は連対率28.1%、複勝率40.6%と他の年代の倍以上の成績を収めている。……のだが、今年はその4歳馬が不在。そうなると、次点の5歳馬にややアドバンテージがありそう。
格言通り夏は牝馬が強いレース
根拠はさておき、「夏は牝馬」とはよく言ったもので、このレースでもその傾向は顕著に表れている。
牡牝別成績(過去10年)
牡馬・セン馬〔4.5.5.82〕
牝馬〔6.5.5.55〕
数字で見ればほぼ互角だが、勝率・連対率・複勝率どれをとっても牝馬の方が上。前段の5歳馬と併せると、ダイアナヘイロー、ダイメイプリンセスの2頭が傾向的に狙い目。
また、斤量面と併せて考えると、牡馬・セン馬は56キロ以上が〔0.0.2.29〕で連対がなく、牝馬は51キロ以下が〔0.1.0.21〕と一息。牡馬はハンデの利、牝馬は実績が馬券のポイントだろう。
アイビスSD組のスピードに要注意
サマースプリントシリーズも4戦目とあって、臨戦過程も様々だが、最も好走馬が多いのは意外にもアイビスSD組。
前走レース別成績(過去10年)
アイビスSD〔3.2.3.41〕
バーデンバーデンC〔2.0.1.15〕
CBC賞〔1.0.3.24〕
1000万〔1.1.1.5〕
1600万〔1.6.1.20〕
OP特別〔4.1.1.27〕
GIII〔4.2.6.78〕
そのアイビスSD組。勝ち馬が〔1.1.2.1〕と5頭中4頭が馬券に絡む大活躍。また、前走1番人気が〔2.1.1.1〕、前走1番人気1着なら〔1.1.1.0〕と3頭全馬が馬券圏内に。これにピッタリ当てはまるダイメイプリンセスが◎。
とはいえ、その他の路線は前走の人気・着順に関わらず巻き返してくるケースも多く、掴み所は難しい。しかも、過去10年の連対馬20頭のうち、重賞で連対実績があったのはわずか4頭。実績面もアテにしづらい。
小倉芝1200mに強い騎手&種牡馬
そうなると、馬券のヒントは小倉芝1200mに強い騎手・種牡馬の産駒かどうか、という点。過去5年間のデータは以下の通り。
騎手別成績(小倉芝1200m、2014年以降の5年間)
松山〔25.18.17.168〕→グレイトチャーター
幸〔22.21.21.149〕→ナインテイルズ
藤岡康〔20.6.4.93〕
和田〔18.15.10.107〕→ラブカンプー
北村友〔17.17.18.136〕→ツィンクルソード
種牡馬別成績(小倉芝1200m、2014年以降の5年間)
ダイワメジャー〔23.32.22.186〕
アドマイヤムーン〔15.14.11.118〕→フミノムーン
サクラバクシンオー〔15.12.5.72〕→グレイトチャーター
ディープインパクト〔12.14.5.123〕→アレスバローズ
ヨハネスブルグ〔12.5.7.75〕→トウショウピスト
以上が騎手と種牡馬の上位五傑である。名前の挙がった馬のうち、前述した「牡馬・セン馬で56キロ以上」と「牝馬はで51キロ以下」を除くと、グレイトチャーター、ツィンクルソード、ナインテイルズ、フミノムーンの4頭が残る。これらを相手候補に押さえたい。
結論
◎ダイメイプリンセス
△ダイアナヘイロー
△グレイトチャーター
△ツィンクルソード
△ナインテイルズ
△フミノムーン
前田(競友)
11/23(土)東京10R
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