前年実績と「騎手」がポイント 好メンバー中山記念の◎
GI馬が5頭も参戦し、今年も見応え十分、ハイレベルな一戦が期待される中山記念。春のGI戦線やドバイ遠征を控えてはいるが、勢いをつけて臨みたいところ。データ班のイチオシはどの馬?
1番人気は微妙だが…
過去10年、重~不良の2回を除けば、「荒れた」と言えるのは3→8番人気で決まった一昨年くらい。良~稍重の過去8回の連対馬16頭のうち15頭までが5番人気以内だった。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔3.0.0.7〕
2番人気〔3.1.2.4〕
3番人気〔3.1.2.4〕
4番人気〔0.4.2.4〕
5番人気〔0.1.1.8〕
6~10番人気〔0.2.3.45〕
11番人気以下〔1.1.0.20〕
1番人気馬が両極端な成績。勝った3頭だが、1頭は前年の勝ち馬、2頭は前年の皐月賞馬だった。「中山での実績」がポイントになりそうで、前年に中山で行われたGI・GIIを勝利していた馬は過去10年で〔5.0.2.7〕。これに当てはまるのはウインブライト、エポカドーロ、ステルヴィオ。
所属別成績(過去10年)
関東馬〔7.4.5.57〕
関西馬〔3.6.5.35〕
年齢別成績(過去10年)
4歳〔4.2.4.17〕
5歳〔3.3.1.18〕
6歳〔2.4.2.26〕
7歳以上〔1.1.3.31〕
勝ち馬こそ関東馬がやや多いものの、複勝率では関東馬の21.9%に対して関西馬が28.6%とリード。年齢では4~6歳がほぼ横並び。複勝率は4歳→5歳→6歳の順。また、牝馬は〔1.1.0.5〕となっており、連対した2頭の共通点は芝1800mで重賞勝ちがある、前年にGI勝ちがあること。
乗り替り有無別成績(過去10年)
継続騎乗〔8.6.3.51〕
乗り替り〔2.4.7.41〕
連対馬に関しては乗り替りがない方が良い。前哨戦としての色が濃いレースだが、有力騎手がバッティングすることもあり、注意しておきたい。
前走はGIが理想
1800mという距離ゆえにマイル路線からという馬もいれば、中距離路線からという馬もいる。ただし、全体的に成績が良いのは前走・GI組だ。
前走レース別成績(過去10年)
有馬記念〔2.1.0.5〕
中山金杯〔2.0.1.10〕
マイルCS〔1.0.1.5〕
1600万〔0.0.0.2〕
OP特別〔1.1.0.16〕
GIII〔2.4.4.30〕
GII〔0.1.3.20〕
GI〔6.4.2.22〕
海外〔1.0.1.2〕
前走・GI組は連対率29.4%でトップ。このうち、前走5着以内・前走0.5秒差以内・前走5番人気以内のいずれかを満たしていれば〔6.2.1.12〕、さらに今回5番人気以内なら〔6.2.1.9〕となり、半数が馬券対象に。となれば当然、実績面でも要求されるものは高くなるはず。
中山記念連対馬のポイント(過去10年)
- 重賞勝ち馬(20頭中17頭)
- GIで5着以内もしくは0.5秒差以内(20頭中15頭)
- 中山芝で3着以内(20頭中15頭)※例外5頭中4頭は未出走
- 芝1800mで2着以内(20頭中19頭)
冒頭でも述べたように、前年の実績は重要で、前年にGI勝ちがある馬は〔4.1.3.4〕と抜群の安定感。◎は昨年の皐月賞馬で乗り替りが発生していないエポカドーロ。次点の○ステルヴィオとは乗り替りの有無で差を付けた。ハナ差で1~2着だった同条件のスプリングSの再現もあるか。
△には昨年の中山記念を制しているウインブライト。前年のGI勝ちという点でスワーヴリチャード。前年にGI勝ちこそなかったが、ドバイターフ3着、香港カップ2着のディアドラ。その他の条件はクリアしており、ルメールJの継続騎乗なら無視はできない。
結論
◎エポカドーロ
○ステルヴィオ
△スワーヴリチャード
△ウインブライト
△ディアドラ
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