難解ファルコンSで、3つの連対ポイントと前走条件を満たした堅軸馬
2カ月後のNHKマイルCに繋がる注目の一戦。今年も各馬の能力や適性の面で不透明な部分が多く混戦模様だが、そこから抜け出しGI戦線の主役候補に名乗りを上げるのは?
決め手が生きるレース
1200m戦をスピードで押し切ってきた馬が複数参戦するためか、ペースは緩みにくい。馬場改修後の7年間で逃げ馬の馬券絡みはなく、中団から鋭い決め手を繰り出せる馬が狙い目となる。
脚質別成績(過去7年)
逃げ〔0.0.0.7〕
先行〔2.3.3.19〕
差し〔3.3.3.43〕
追込〔2.1.1.32〕
昨年は珍しく先行勢での決着となったが、過去7回のうち5回は4角9番手以下だった差し~追込馬が優勝。上がり3F最速だった馬が〔5.1.2.4〕と好成績であるように決め手が生きるレースだ。
重賞組が好調、前走距離もポイントに
前走クラス別成績(過去7年)
GI〔0.3.2.9〕
GII〔0.0.0.1〕
GIII〔3.2.2.14〕
オープン特別〔2.0.0.31〕
500万〔2.2.2.37〕
未勝利〔0.0.0.6〕
新馬〔0.0.0.1〕
前走で重賞に出走していた馬が合わせて〔3.5.4.24〕と中心的存在。今回のメンバーではハッピーアワー(シンザン記念5着)とローゼンクリーガー(阪神JF12着)の2頭がこれに該当する。次点で好走が目立つ500万組だが、そこで1番人気だった馬に限れば〔2.1.1.6〕と好成績。今年はグルーヴィット、ジャパンスウェプト、ダノンジャスティスが条件に合致する。
前走距離別成績(過去7年)
1200m〔0.0.1.28〕
1400m〔4.2.1.36〕
1600m〔3.4.5.35〕
ペースの緩まないタフな展開になることが多いためか、前走で1200m戦に出走していた馬は連対がなく苦戦。馬券は1400m以上を走っていた馬から狙いたい。
実績面のポイントは?
続いて連対馬の実績面に注目。ポイントは大きく分けて3つ。
ファルコンS連対馬のポイント(過去7年)
- これまでに中央で2勝以上(14頭中12頭)
- 上がり3F最速で1着の経験あり(14頭中12頭)
- 左回りで連対(14頭中10頭)
上記3点をすべて満たすのがイッツクール、ヴァッシュモン、グルーヴィット、スタークォーツ、ハッピーアワーの5頭となる。やはり重賞で上位争いをするためには1勝馬では苦しい。また、直線に坂のある中京コースという事もあり、前述したように決め手を持っていることが重要で、左回りに良績があるということもポイントとなっている。
◎はハッピーアワー。先に挙げたように好成績の前走・重賞組で、長めの距離を走ってきたという条件も満たしている。また、実績面のポイントもすべてクリア。近2走はマイル重賞で3、5着だが〔1.2.0.0〕と得意の1400m戦ならそれ以上の走りが期待できる。○はヴァッシュモン。オープン特別からの臨戦となるが、その前走では長めの1600mを走っており、実績面もすべてクリアしている。
相手候補には前走1200m組を除いて、実績面の条件をすべてクリアしたグルーヴィット。今回、初めての芝レースとなるが、ロードカナロア産駒は昨年の中京芝で、複勝率31%と上々の成績を残しており狙い目は十分。また、数少ない重賞からの臨戦馬であるローゼンクリーガーもこれまでに上がり3F最速の1着こそないが、それ以外の条件はすべて満たしているので穴馬候補に。以下、前走500万で1番人気に推されていたダノンジャスティスを押えておきたい。
結論
◎ハッピーアワー
○ヴァッシュモン
△グルーヴィット
△ローゼンクリーガー
△ダノンジャスティス
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