前走体重480キロ以上で… フラワーC勝ち馬選びの決め手となる要素

重賞データ攻略
フラワーカップ

 桜花賞というよりも、オークスへのステップレースという色が強いフラワーC。遅れてきた素質馬達による熾烈な争いが繰り広げられるが、データ班は一体どうジャッジする?

中心は逃げ~先行タイプ

 2013年以降、6年連続で1~3番人気が勝利中。その勝ち馬はすべて新馬・未勝利・500万クラスからの臨戦となっており、実績よりも素質を評価のベースとすべきレース。ここでは過去10年のうち阪神開催だった2011年を除く過去9回を検討していきたい。

人気別成績(阪神開催の2011年を除く過去9回)
1番人気〔3.2.1.3〕
2番人気〔2.1.2.4〕
3番人気〔2.2.0.5〕
4~5番人気〔0.2.1.15〕
6~10番人気〔1.2.3.39〕
11番人気以下〔1.1.1.43〕

 人気的に大きな偏りはないか。また、関東馬〔5.8.5.72〕に対して関西馬は〔4.2.3.36〕。一見、関東馬優勢にも映るが、複勝率はどちらも20.0%。キャリアの数では、キャリア6戦以上の馬が〔0.4.2.34〕となっており、馬券には絡むが、勝ち馬は出していない。

脚質別成績(阪神開催の2011年を除く過去9回)
逃げ〔3.0.1.5〕
先行〔5.3.2.22〕
差し〔1.5.4.43〕
追込〔0.2.1.39〕

上がり3F順位別成績(阪神開催の2011年を除く過去9回)
1位〔2.4.1.7〕
2位〔0.0.0.5〕
3位〔0.0.2.6〕
4位以下〔7.6.5.91〕

 勝ち馬は逃げ~先行タイプから。特に、前走馬体重が480キロ以上だった馬が〔7.2.2.14〕と、勝ち馬の9頭中7頭を占めており、馬格のある先行タイプというのが狙い目のひとつ。振り返れば、同条件で行われた先週の中山牝馬Sも1~2着馬は480キロ以上の馬だった。

 上がり3F1位をマークした馬こそ半数が馬券に絡んでいるが、2~3位が〔0.0.2.11〕と一息。ただし、前走でコースを問わず上がり3F33秒台をマークしていた馬が〔2.2.2.4〕と上々の成績を収めている。

どの馬にもチャンスあり

 昨年は4年ぶりに前走・重賞組が馬券に絡んだが、基本的には未勝利勝ち直後や500万からの臨戦でも十分に好走が見込めるレースだ。

前走レース別成績(阪神開催の2011年を除く過去9回)
新馬〔1.0.0.6〕
未勝利〔2.2.1.24〕
500万〔4.3.7.47〕
OP特別〔0.1.0.5〕
GII・GIII〔2.3.0.21〕
GI〔0.1.0.5〕

 1~3着馬の半数以上を出しているのが前走・500万組。中でも前走1着馬は〔3.2.3.7〕という成績で、複勝率は53.3%。ここではエールヴォアコントラチェックの2頭が当てはまるが、1着候補としては前走馬体重が506キロと馬格のあるエールヴォアを選びたい。

エールヴォア

「馬格のあるタイプ」に該当するエールヴォア(撮影:日刊ゲンダイ)

 前走・OP~重賞組は7頭が連対。うち6頭は前走が1600m、同じく6頭は前走5着以内。OP以上の条件で、牝馬路線の中距離戦はこのフラワーCが一番最初。OP以上のマイル戦で健闘していれば、通用の可能性は十分と言える。ここではエフティイーリスジョディーが浮上。

 残りは前段で述べた「前走上がり3F33秒台」のアイリスフィールシャドウデイーヴァミモザイエローの3頭をピックアップ。アイリスフィールは1頭しか馬券に絡んでいない新馬勝ち直後の馬だが、「東京の新馬戦で2番人気、牡馬相手に4角2番手の先行策から0.2秒差の勝利」と共通点は多く、狙ってみる価値はある。

結論

◎エールヴォア
○コントラチェック
△エフティイーリス
△ジョディー
△アイリスフィール
△シャドウデイーヴァ
△ミモザイエロー

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