ベテラン騎手に最大級の称賛を ケレン味のない逃げでジンクス破る

佐藤直文 レース回顧
函館記念

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カッチー会心騎乗で重賞初V マイスタイル

 昨年まで単勝1番人気馬が12連敗中だったが、今年は抜けた存在もなく上位4頭が最終的に5~7倍のオッズで人気が拮抗する形になったにもかかわらず、1番人気馬が連敗を止めてみせた。

 そのマイスタイル。スタートを決めて迷うことなくハナを奪い、後続を離しての逃げとなったが、前半1000mは59秒8と遅くはなかったものの、縦長の展開となった見た目ほど速いペースではなかった。元々が自分の形で気分良く運べば、というタイプであり、直線では2着馬に一旦は前へ出られながら差し返すことができたのも、その気分良く運べた分であろう。ここ数戦は控える競馬も試みられていたが、前走から着用したブリンカーの効果もあったろうし、何より最も力を発揮できる形に持ち込んだベテラン田中勝騎手の手綱捌きに、最大級の称賛を贈りたい。

 2着マイネルファンロンは、道中は勝ち馬から離された2番手だったが、3コーナー過ぎから果敢に攻めて直線で並びかける形。結果は相手を褒めるべきであり、ベストに近いレース運びができたように思う。

 3着ステイフーリッシュは、好位で運べたのはレースプラン通りだったろうが、少し離され過ぎたか。前のラップが落ちなかったこともあるが、勝負どころから仕掛けて行っても、4コーナーで2~3馬身ほどの差があっては、厳しかった。

 4着ドレッドノータスにも同様のことが言えそうで、レース中盤のうちにもう少し前との差を詰めておきたかったところだろう。

 レッドローゼスは、思ったよりも前で運べていたが、3・4着馬とともに仕掛けて行きながら4コーナーでは手応えがなかった。3ヶ月ぶりの影響が少なからずあったか。エアスピネルは、プラス10キロの馬体で58キロの斤量を考えれば仕方ないとも言えるが、ここまで大きく負けるのは、時計のかかる洋芝の適性も一息のためだったろう。

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佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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