好走条件クリアは7頭だが… さらなる分析で炙り出した新潟マイル向きの2頭

重賞データ攻略
新潟2歳S

 昨年の勝ち馬ケイデンスコールは今春のNHKマイルCで2着に好走。新潟外回りの長い直線を乗り越えたその先に見えるのは、マイル路線で活躍する未来図か。

とにかく決め手は必須

 658mという長さを誇る新潟外回りコースで行われる新潟2歳S。それゆえに決め手が最優先されるレースでもあり、上がり3Fが1~2位だった馬が過去10年で〔10.6.2.4〕と、極めて高い好走率を誇る。末脚比べで優位に立てる馬を探していきたい。

新潟2歳Sのポイント(過去10年)

  • 前走で新馬・未勝利勝ち(例外は1~3着に1頭ずつ)
  • 前走が1400m~1600m(勝ち馬全てが該当)
  • 前走が左回り(勝ち馬全て、連対馬20頭中18頭が該当)
  • 前走3番人気以内(連対馬20頭中16頭が該当)
  • 前走上がり3F1~2位(1~3着馬30頭中28頭が該当)

 例年、出走馬のほとんどがキャリア1~2戦、新馬・未勝利勝ち直後というメンバー構成だけに、必然的に前走の持つ価値は高くなる。上記のポイントを整理すると、左回りの1400m~1600m戦で3番人気以内かつ上がり3F1~2位で勝ち上がっていることが好走の条件。

新潟マイルに強い種牡馬

 前項で挙げたポイントだが、今年のメンバーでこれらを全て満たしたのは合計7頭。これだけでは絞り切れないので、次に新潟マイルにおける該当馬の父の産駒成績を調べてみた。

新潟芝1600m外回りの種牡馬別成績(全期間)
ハーツクライ〔22.13.10.116〕連対率21.7% →ウーマンズハート
ダイワメジャー〔12.18.14.127〕連対率17.5% →ペールエール
ロードカナロア〔7.4.2.20〕連対率33.3% →タイムマシン
オルフェーヴル〔2.3.3.18〕連対率19.2% →モーベット
キズナ〔0.1.0.5〕連対率16.7% →クリアサウンド
キングズベスト〔0.0.0.14〕連対率0.0% →ビッククインバイオ
リアルインパクト〔0.0.0.2〕連対率0.0% →トライフォーリアル

 まず目に付くのはハーツクライ産駒。こちらは単勝回収率も146%と高い水準。また、ロードカナロア産駒も128%の単勝回収率に加え、複勝率も4割近い39.4%。積極的に狙ってみたいのは、ハーツクライ産駒のウーマンズハートと、ロードカナロア産駒のタイムマシン、この2頭だ。

タイムマシン

上がり最速で前走の未勝利戦を制したタイムマシン(赤帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

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ウーマンズハート
タイムマシン

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