皐月賞馬の妹カインドリーが好発進 父が替わった影響は?

優馬2歳馬チェック

兄同様に持続力で勝負 カインドリー

9/28(土) 中山5R 2歳新馬 芝1600m外
カインドリー 牝 馬体重:442kg
★★★★★★ 6点
騎手:石橋脩 厩舎:(美) 田村
生産:田上徹
馬主:ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
父キズナ
母ダイワパッション(フォーティナイナー)

勢いよく好スタートを決めてハナへ。一瞬、行きたがる素振りを見せたが、3~4F目に12秒6-12秒5と息を入れられたのは大きかった。最終週とはいえ馬場状態が良く前残り傾向の馬場ではあったが、ラスト3Fを11秒6-11秒4-11秒5でまとめて後続を完封。皐月賞馬エポカドーロの妹が、まずは好発進でデビューV。

カインドリー

好スタートから逃げの手に出たカインドリーがそのまま押し切りV(撮影:日刊ゲンダイ)


馬体診断

仕上がりは良く、気性面もうるさい所はそれほどなさそう。まだ全体のシルエットには幼さをのこしているものの、丸みのある牝馬らしい馬体で、スピードで押していくマイラータイプ。ゆったりした歩様で折り合いもつくだけに、1800m~2000m位までは対応できそう。ただ、瞬発力勝負は不得手だろう。

血統診断

母ダイワパッションは中山芝1200m時代のフェアリーS、そしてフィリーズレビューを連勝した早熟のスピード馬。そして本馬の半兄に皐月賞を勝ち、ダービーでも2着に好走したエポカドーロがいる。父がオルフェーヴルからキズナに替わったが、スピードの持続力で押し切るレース展開に持ち込みたいのは同様。ただし、その兄よりも距離適性はやや短めだろう。

馬券の狙い目→1800m~2000mまでは対応できるが、ベストはマイル戦。自分で展開を作れるタイプだけに、東京芝1600mのような条件でも好走は可能。