スタートで観衆からどよめきも…　ルージュバックの弟ポタジェの★評価

ロスの大きな競馬でも快勝　ポタジェ

9/29(日) 中山5R 2歳新馬 芝1800m
ポタジェ　牡　馬体重：450kg
★★★★★★★　7点
騎手：川田　厩舎：(栗) 友道
生産：ノーザンファーム
馬主：金子真人ホールディングス
父ディープインパクト
母ジンジャーパンチ（Awesome Again）

単勝1.3倍の断然人気に推された同馬だったが、スタートで出遅れて最後方からの競馬に。観衆からはどよめきが起きた。ただ、向正面で２番人気馬と共に中団まで進出。残り600ｍ標識辺りから鞍上が手を動かして大外へ持ち出すと、直線も力強い末脚で伸びて、最後は余力を持ったままゴール。ロスの大きな競馬でこのパフォーマンスだから、着差以上の強さと言っていい。

出遅れもなんのその、大外から差し切りＶのポタジェ（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

仕上がりは悪くなかったが、まだ少し緩さもあり、気性面も大人しい様子。レースを使ってパンとしてくればスタートはもう少し良くなりそう。500キロ超あった全兄ケイブルグラムは切れ味不足だったが、本馬と同サイズの全姉エリティエールや半姉ルージュバックは瞬発力があった。成長途上だが見栄えのするシルエットで、今後が楽しみではある。

血統診断

母ジンジャーパンチはＢＣディスタフなど、米でＧI・６勝の名牝。母の父Awesome AgainはＢＣクラシックの勝ち馬。本馬の半姉ルージュバックはオークス２着など、ＧIには手が届かなかったが、４度の重賞勝ちは全て牡馬相手のものだった。基本的には芝の中距離タイプだが、決め手が伸びなかった場合は全兄ケイブルグラムのようにダートの中長距離、という可能性もあるか。

馬券の狙い目→現状では中山コースのような、直線が短くレース運びの巧さが問われる条件は一息か。京都・阪神の外回りや東京コースでこそのタイプだろう。