フィエールマンの妹は更なる大物? 爆勝ルーツドールの評価点

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1分33秒3の快時計デビュー ルーツドール

11/16(土) 東京5R 2歳新馬 芝1600m
ルーツドール 牝 馬体重:524kg
★★★★★★★★ 8点
騎手:ルメール 厩舎:(栗) 藤岡健
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父ジャスタウェイ
母リュヌドール(Green Tune)

牝馬ながら520キロ台という大型馬だが、抜群のスタートセンスで発馬を決めて2番手を追走し、直線に向いても全く余裕のある手応え。鞍上が軽く気合をつけただけで、あっという間に後続を突き放し、5馬身差の圧勝で初戦を飾った。時計の出る馬場とはいえ、1分33秒台の勝ち時計は優秀で、ラップタイムの推移も力の成せる業。まだ初戦だが、オークス馬候補と期待出来る1頭で、アヌラーダプラと並ぶ現時点での牝馬最高評価★8点を与えたい。なお、ルメールJの談話では半兄フィエールマンとはあまり似ていないとのことだが…。

ルーツドール

大柄な牝馬ルーツドールが5馬身差の鮮烈デビュー(撮影:日刊ゲンダイ)


馬体診断

牝馬でありながら524キロとかなりの大型馬だが、フィエールマン(480キロ前後)よりもスマートに見せるくらい。ボリューム感は勿論、動き全体の柔らかさ、脚捌きの力強さと、どれもが良く見える。前後の幅があって、フットワークも大きく、距離はもっとあっても良いくらいだろう。完成度の高さはかなりのもの。

血統診断

母リュヌドールは伊GIを勝った馬で、ゼンノロブロイが勝った2004年のジャパンCにも参戦し7着に入っている。繁殖入り後、最大の功績はディープインパクトとの間にフィエールマン(天皇賞春・菊花賞)を生んだことだろう。血統的にはセンスと決め手に優れ、2000m超の距離で活躍するイメージ。なお、ジャスタウェイ産駒はヴェロックスをはじめ活躍馬が多くいるものの、重賞は未勝利。2世代目の本馬がその壁を打ち破る可能性も十分ある。

馬券の狙い目→マイル戦でのデビューとなったが、距離延長はむしろ歓迎。フットワークから広く直線の長いコース向き、オークス(東京2400m)で狙いたい1頭。

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