「最終開催の12月28日固定」は見送り JRAが発表した来年のスケジュールを検証

【馬声人語】
JRAから来年の開催日割、重賞日程等が発表された。紫苑Sを筆頭に、特に手が加えられたのは牝馬路線。馬券の検討にも直結する部分だけに、しっかりと把握しておきたい。

馬声人語

来年の開催スケジュールが決定

 先日、来年(2016年)の競馬のスケジュールが発表された。1月5日の火曜日、東西金杯で1年が始まり、12月25日の日曜日に行われる有馬記念で1年が終わるというスケジュールだ。大きなところで言うと、1年の最後、有馬記念の週が3日間競馬となり、金・祝の23日に中山大障害、土曜日の24日に阪神C、そして日曜日の25日にホープフルSと有馬記念、という日程。一部報道で可能性が指摘されていた「最終開催の12月28日固定」は、来年は見送られたようだ。そんな中で最も大きな変更が加えられたのが牝馬路線。今回はそれを中心に紹介していこう。

牝馬路線の変更点

 来年、牝馬路線で手が加えられたのは以下の5点。

  1. 秋華賞トライアルの紫苑SをGIIIに格上げ(優先出走権を2着以内から3着以内に拡大)
  2. 阪神牝馬Sの距離を1400mから外回り1600mに変更
  3. 京都牝馬Sを外回り1600mから外回り1400mに変更、開催時期も4週スライドして2月20日へ
  4. 愛知杯は年末の開催から年明けの1月3週目、中京開幕週へ移動
  5. 福島牝馬Sの負担重量を変更
     従来→日本馬については53キロ、収得賞金1600万毎1キロ増
     変更後→日本馬については54キロ、収得賞金3000万円超過馬は超過額2000万円毎1キロ増