ダート帰りのパッションダンスが、得意の舞台で快勝

佐藤直文 レース回顧
新潟大賞典
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ベストの舞台で躍り出た 健在パッションダンス

 直線は650mを超え、日本一の長さを誇る外回りが舞台だが、かと言って純粋な決め手比べとはならないことも多いコースだ。今回も、前半1000m通過が59秒5という緩めのペースで、悠然と後方で構えていた組には厳しい流れ。立ち回りの巧さや、コース適性の高さが問われる一戦であった。

 パッションダンスは、実に3年目のこのレースと昨年の新潟記念を制している馬。8歳という年齢に加え、近2走でダートを使っての休み明けでは手を出しづらかったが、走られても仕方のないコース巧者であった。長期の休養があってまだ20戦ほどしかレースを使っておらず、年齢的な衰えもないだけに、今後もこの舞台ではマークが必要だろう。

 2着フルーキーは、中団の内で脚を溜め、メンバー最速の上がりで差を詰めたが、今日のところは勝ち馬の競馬。マイルから中距離路線に転じてからも、安定した走りを続けており、57.5キロを背負っていたことを考えても、上々の内容だったと言える。

 3着シャイニープリンスは、この距離がまだ3戦目で、前走がフロックではなかったことを証明した形だ。年齢的なものもあってか、今なら1800~2000mが合うと思える馬であり、GIIIレベルならいつでもチャンスはある。

 4着ダコールにとっては、もう少しペースが流れて欲しかったところだろうが、それでもトップハンデ58キロを背負って脚は見せており、これまた8歳でも衰えはないと言える。

 5着マイネルミラノは、マイペースの逃げだった割には粘り一息の感も受けたが、本来はもう少し後続に脚を使わせる逃げの方が理想かもしれない。

 ショウナンバッハは、直線で一瞬伸びかけて止まったあたり、まだ本調子にない印象。ヒストリカルは、届く位置取りではなく、最後は脚も続かなかった。サトノラーゼンは、調教過程を考えても明らかに急仕上げだったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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