大外一気のファンタジスタ 2歳女王も視界に入るベルーガ

佐藤直文 レース回顧
ファンタジーS
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距離延長もプラスに? ベルーガ

 前半3ハロンが36秒3という遅い流れで、特に後方グループは早目に仕掛けたくなるペースだったが、京都外回り1400mは3角からの下り坂で行ってしまうと最後まで脚がもたないコースだ。そこでジッと我慢を利かせて直線勝負、という競馬で先週のスワンSに続いてこのコースの重賞を連勝した鞍上の巧さが光った一戦だった。

 ベルーガは、後方馬群の外目をスムーズに折り合って追走し、4角はロスを最小限に抑えてから直線で馬場の外目へ持ち出したもの。前述したように、クリスチャン・デムーロ騎手の落ち着いた手綱捌きが光ったが、このスローペースを差し切った瞬発力は相当なレベルだろう。着差以上の力を示したと言えるし、距離延長もマイナスどころかプラスとなる可能性も高い。2歳女王の座を手元にグッと引き寄せる勝利だった。

ベルーガ

大外から差し切り勝ちを収めたベルーガ(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着コーディエライトは、絶妙なペースの逃げで持てる力は出し切っていた。今日のところは勝ち馬を褒めるしかないが、自分の型をしっかりと持っているだけに、いずれは重賞を勝てる器だろう。

 3着アマルフィコーストは、勝ち馬と比べてはかわいそうだが、しっかりと脚を使って2着馬を追い詰めた形。ただ、ダイワメジャー産駒の牝馬は詰めの甘いタイプが多く、ハナ差届かなかったのはそのあたりかもしれないが、1400mも気持ち短い馬だろう。

 4着スズカフェラリーは、最後方からとはいえ折り合いに専念したことで、上がり3ハロンは勝ち馬に次ぐ数字で伸び、これまたペースを考えればよく走っている。ただ、前走のような不完全燃焼の競馬にはならなかったものの、もう少しキャリアを積んでから、のタイプだろう。

 5着モズスーパーフレアは、好位で折り合えて運べていたし、直線でも一旦は2番手に上がる見せ場十分の内容。最後は伸びを欠いたが、今後に繋がる競馬はできたように思う。

 アルモニカは、今日の緩い流れで2番手から伸びを欠く案外の内容だったが、先行するより控えて脚を溜める方がいいタイプなのかもしれない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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